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【読者投稿23】お泊まりデイの夜勤手当が心配です・・・

読者投稿

いつも為になる記事を読ませて頂いて有難うございます。長年、介護現場で仕事をしています。

お泊まりデイサービスの記事『お泊まりデイの長期利用の実態』を読んで、いくつか思ったことがあります。記事にもあるとおり、お泊まりデイは、本当に行き場のなくなった利用者にとってのセーフティーネットになっていると思います。

利用者の立場からすれば、抜け道のような形であったとしても、そうしたセーフティーネットがあることは大事でしょう。ただ、そこで働く介護職の立場からすれば、なかなかに厳しい状況もあるのではないかと推測します。

まず、お泊まりデイで働く介護職には、きちんと夜勤手当が払われているのか疑問です。私の知る限り、お泊まりデイでの夜勤は、宿直(ほとんど労働をする必要のない勤務)として不当に取り扱われている実態もありました。

もちろん、本来のお泊まりデイの使われ方を想定すれば、利用者は、静かに寝てくれている可能性もあり、宿直の範囲になるかもしれません。しかし、お泊まりデイに長期滞在しなければならない状態にある利用者の場合は、そもそも夜間の介助負担が大きいことが背景になっているはずです。

そう考えれば、長期滞在が常態化しているお泊まりデイにおいては、介護職の扱いは宿直ではなく夜勤となるはずです。今、日本全国で増えている長期滞在を受け入れざるをえないお泊まりデイでは、この問題が解決されているのでしょうか。とても気がかりです。

劣悪な待遇の介護職に対して、社会からは、昼夜を問わず上質な介護サービスが期待されています。マスコミ報道では、介護職がどういう職場環境で働いているかまで掘り下げた取材はなされていません。

もっとも、自分自身も介護職をしていなければ「気の毒なお年寄りが多いんだな」程度にしか考えていなかったと思います。しかし、このような問題に対して、介護業界の外からの関心を引きつけることは、とても困難です。

そうした意味で、KAIGO LABには、介護業界の外に対しての発信も期待しています。陰ながら、応援しております。

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