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(かつて気仙沼市鹿折にあった第18共徳丸/KAIGO LABスタッフ撮影;2013年8月)
東日本大震災5周年チャリティーイベント『あの日をつなぐ』(2016年3月6日)にて、KAIGO LABスタッフ(株式会社BOLBOP)が、ドキュメンタリー映画『大津波 3.11 未来への記憶』(NHKメディアテクノロジー)の販売を行いました。
以下、このドキュメンタリー映画の予告編(1:48)になります。短い動画ですが、とても印象深いものです。ここには、あの日、何があったのかを後世に残すことで、未来の安全につなげていきたいという願いがあります。今回のチャリティーイベントでは、この映画(3D版)の上映が行われました。
過去の記事『東日本大震災・被災地における介護事情;震災を忘れないだけでなく、今を知る/生活不活発病との戦い』でも述べたとおり、被災地での介護は、かなり厳しい状況にあります。
特に被災地においては、要介護者の増加割合が、8割の市町村において全国平均を超えてしまっています。にも関わらず、被災地の介護は、他の場所よりも人手不足が深刻です。いまだに、仮設住宅で介護を受けている人も多数います。
被災地でのアンケートでは、要介護者の約6割に認知症があるということがわかっています。また、被災地では、毎日、半日以上の長時間介護をしている人も4割を超えているとのことです。しかし、介護のプロの支援が受けられているのは、約半数の世帯に限られています。
あれから、あと少しで5年になります。これを「もう5年」と考えるのか「まだ5年」と考えるのか、それぞれに思うところがあると思います。どう考えようと、事実として、被災地の復興はまだまだ実現していません。
会場となったのは、文京シビックホール大ホールです。このホールは、文京区役所内に設置されているホールで、今回のイベント会場となった大ホールのほかにも、小ホールや多目的室があります。1Fにはコンビニも入っており、非常に居心地のよい空間です。
イベント募集人数は、500人全てが満席になったとのことです。多数の来場者の熱気がある中、ドキュメンタリー映画の上映、シンガーソングライター鈴木あい氏ミニライブ、池上彰氏の講演『これまで、そして、これからの日本』が行われました。
シンガーソングライター鈴木あい氏ミニライブでは、震災支援プロジェクト『NHK東日本大震災復興プロジェクト』のテーマソング『花は咲く』などが披露されました。鈴木あい氏は、震災後、気仙沼の高齢者施設などでチャリティーライブを続けているそうです。
池上彰氏は、この大震災を「第二の敗戦」と呼んでいました。日本が焼け野原となった先の大戦と同じように、東日本大震災からの復興も、日本が試されている歴史的に重大な課題だと思います。KAIGO LABも、介護メディアという側面から、この復興に少しでも役に立ちたいと思っています。
当日は、KAIGO LABスタッフは、ずっとホールの外で、ドキュメンタリー映画DVDの販売を行っていました。このため、ライブも、池上彰氏の講演も、残念ながらホールの外で聞くことになりました。それでも、ライブでは優しい気持ちになれたり、講演はとても勉強になりました。
来場いただいた多くの方に、DVDを購入していただきました。本当に、ありがとうございました。このDVDの売り上げの一部は、被災地で活動する団体に寄付されることになっています。
これからしばらくは、全国各地で、東日本大震災を風化させないためのイベントが行われます。ぜひ、お時間をみつけて、家族や友人と、どこかのイベントに訪れてみてください。もしかしたら、KAIGO LABスタッフとお会いすることもあるかもしれませんが、その時は、よろしくお願いします。
KAIGO LABは、東日本大震災・被災地での介護事業、寄付、支援などを考える企業を応援します!地縁などがなく、どのように入り込めばよいのかわからないという企業の方は、お気軽にご連絡ください。微力ですが、できるかぎりサポート致します。
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