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早いもので、2018年も今日でもうおしまいですね。KAIGO LABも、編集長のNHKへの登壇の影響もあってか、ほんの少し、介護メディアとして認知されるようになってきました。以下、今年1年の間にアップされた記事の中で、もっともよく読まれた記事のトップ5をご紹介します(公開日数補正を含みます)。
https://kaigolab.com/column/33148
国の最高法規たる憲法でもカバーされている人間の尊厳について考えた記事です。非常に重要な概念なのですが、意外とその意味を理解することは困難だったりします。尊厳のある状態は、理想ではなく、最低限の状態として約束されているものです。そして尊厳とは、簡単に言えば「誰も、みじめな思いを強要されない」ということです。この記事がもっとも読まれるというあたりに、現代日本の問題も浮き出ているような気がしてなりません。
https://kaigolab.com/column/29872
介護業界は、上場トップ10社の売上を足しても、6,561億円にしかなりません。これは、介護保険に使われる公費10兆円と、自己負担分の1兆円を足した11兆円という介護市場の約6%にしかならない小さな数字です。この事実が意味するところは、介護業界は、多くの中小企業によってできており、まだまだ戦国時代にあるということです。今後、統廃合が進んでいくと考えられますが、そのために何年かかるかは不明です。この記事が読まれたのは、介護業界の現在地を理解したい人による検索流入があったからでしょう。
https://kaigolab.com/column/30042
「嬉しい」という感情も、「楽しい」という感情も、人生を豊かに生きるために、とても大切なものでしょう。いかにお金があったとしても、この2つの感情がなければ、悲しいものになります。逆に、いかに様々な問題を抱えている人生だったとしても、この2つの感情で溢れていたら、それは幸福な人生と言えるでしょう。この記事では、そんな2つの感情のうち、どちらのほうが自分でコントロール可能なのかという視点を提示しました。それが共感や別の議論を呼んだようで、シェアされた結果、第3位に入ったようです。
https://kaigolab.com/job/33861
介護離職をすると、再就職が困難になり、介護のために自分の人生が巻き取られてしまうという話です。介護に多くの時間が取られすぎて仕事をすることもできないので、失業者にもカウントされません。こうした人を特にミッシングワーカーと言うのですが、NHKスペシャルで放送(2018年6月2日)されたことで、日本国内での認知も高まりました。日本におけるミッシングワーカーの数は、なんと103万人にもなります。この人々が仕事を得ていけば、国内の人材不足もかなりの程度改善します。しかし、こうしたミッシングワーカーに対しての支援が改善することなく、日本は、外国人労働者の受け入れ拡大に動いています。
https://kaigolab.com/column/37182
介護の日(11月11日)にアップされた記事で、介護業界で働く人に求められる専門性についてまとめたものです。世間で「介護なんて誰でもできる仕事」と思われていることは、介護業界を破壊しかねない、大きな誤解です。この誤解は、少しずつでも解消されていくべきものです。介護業界にいる人はもちろん、介護をしている人もまた、これが誤解であることを、しっかりと発信していきたいものですね。
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