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過去にも、一つ、床から立ち上がらせるノウハウの動画を紹介していますが、床にいる要介護者を立ち上がらせるのは本当に大変です。今回紹介する動画は、前回の動画とは別の方法で、この床からの立ち上がりを紹介してくれています。
重要なポイントは、後ろにいる介護者が「手首を手前に曲げながら前方に押し出す」という部分です。ここのコツをつかむと、比較的楽に、床からの立ち上がりができるようになります。ただ、実際にやってみると、介護者の腰への負担が感じられました。もっとうまくなると、それも無くなるのかもしれません。
また、当然ですが、要介護者の状態によっては、この方法では立ち上がらせることができないケースもあるでしょう。この動画で紹介されている方法が通用するのは、要介護者の足腰に、まだそれなりの力が残っている場合です。
まず、要介護者に、体育すわりになってもらいます。その上で、足を前後に開いてもらいます。ここで足を開いてもらうのは、最後の立ち上がり動作のときに、力を入れやすくするためです。
介護者は、要介護者の後ろ、脇の下から手を通して、要介護者が組んだ腕の前腕部分を持ちます(ここは、動画をみないと意味がわからないかもしれません)。
手首を手前に曲げながら前方に押し出す動作とともに、要介護者には足に力を入れてもらいます。動画では、この動作を横からも撮影してくれているので、とてもわかりやすいです。
この動画で、ノウハウを実演してくれている理学療法士は、かなり簡単にやっているように見えますが・・・実際にやってみると、ここまで鮮やかにはできません。それでも、いざという時には、少しくらい下手くそでも、役に立つノウハウだと思います。
介護における移乗(要介護者を動かす)関連のノウハウでは、前腕を握るという動作は、よく見かけます。この動画でも、立ち上がらせるための要となるのは、前腕部分を持つところです。
ただ、この前腕部分を持つというやり方は、実は内出血などのリスクがあるのと同時に、介護者が腰を痛める可能性も指摘されています。ここらへんは、要介護者の状態をみながら、柔軟に対応したいところですね。
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