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介護のプロからよく聞く話です。
被介護者(要介護者)が女性の場合、多くは、あたらしく人間関係を築いていくことが得意で、デイサービスで仲のよい友達ができたりもするようです(例外は当然ありますが)。しかしこれが男性となると、全く話が異なるそうです。
まず、一般に、男性の被介護者は、デイサービスに行きたがらないと言います。その根源的な理由には「あいつらと一緒にされたくない」という気持ちがあるのだそうです。デイサービスにいる年上の被介護者が、老いて行く自分の将来の姿に見えてしまい、暗い気持ちにもなるのかもしれません。
さらに、男性は縄張り意識が強くて、デイサービスの「古株」が「新入り」に威圧的な対応をするということもあるそうです。楽しみにしていたデイサービスも、こうした人間関係から行けなくなってしまうのも、男性のほうが多いそうです。面倒ですね・・・。
特に、デイサービスに行きたがらない、独居の男性の被介護者は、自宅で寂しくしていることが多くなります。そうなると、寂しさを紛らわしてくれるのは、訪問してくれるヘルパーや看護士ということになりがちです。
ここで、面倒が起こることがあります。それは、こうした被介護者の中には、ヘルパーや看護士に「セクハラ」をしてしまう人が出てくるというものです。もちろん、そんなことはしない人が大多数ですが、それでも介護現場ではしょっちゅう聞く話だそうです。
介護業界は、女性の多い業界です。特にヘルパーや看護士に限れば、その8割近くが女性です。そして現実として、こうした介護のプロに対する「セクハラ」は日々起こっています。被介護者とはいえ、一人暮らしの男性の家に女性一人で行くのは、リスクが高く、それなりに怖いものになっているのです。
介護者としては、そうした点についても配慮をして、被介護者がおかしな行動に出ないように、きちんと状況を理解してあげることも大切になってきます。これは裏話ですが、ケアマネによっては、被介護者の好みの女性をヘルパーや看護士として配置しないことに注意していたりもします。やはりここでも、ケアマネとの連携が大事になってきます。
被介護者が寂しそうなら、やはり、本人が馴染めるデイサービスやサークル活動などを見つけたいところです。介護者も、ネット検索だけでなく口コミなども利用して、よいデイサービスがないか、普段から気にしておきましょう。被介護者が男性である場合、特に、この点については配慮が必要になるかもしれません。
繰り返しになりますが、現実にこうした危険があるのは、少数です。大多数の人は、たとえ寂しくても「セクハラ」などしません。あくまでも、注意したいこととして、ご理解いただけたらと思います。
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