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ITmediaビジネスオンラインの記事『最も不健康なのは運動不足や喫煙ではなく……「1人ぼっち」!?』(2015年6月19日)より、以下引用します。
2015年3月、米ブリガムヤング大学の研究グループは、ある論文を報告しました。それによれば、最も長生きを妨げるものそれは「孤独」だというのです。
彼らは公表されているあらゆる研究論文を調査し、「寂しさを感じている人」、「社会的に孤立している人」、「1人で生活している人」と死亡率に関するデータを集めたのです。調査した人数は300万人に上るそうです。
結果として、「社会的な孤立」は29%、「寂しさを感じている人」は26%、「一人で生活している人」は32%と、それぞれ死亡率が高くなっていたそうです。
周りに人がいても「寂しいと感じている人」と、自分から選んで「一人暮らしている人」は、孤独の理由が全く違うように思えるのですが、これらの人たちの間で死亡率にあまり違いがないことが驚きです。
そして孤独による死亡率は、肥満や喫煙による死亡率上昇より高いとも言われているのです。
本質的には、孤独にならないように、コミュニティーに所属するなどの対策が必要でしょう。それでも、どうしても孤独になってしまうこともあります。そんなときは、Lifehackerの記事『孤独感を癒すための10の方法』(2015年2月8日)の記述が参考になるかもしれません。
この記事の科学的な根拠はわかりませんが、説得力があります。以下、結論を引用し、記事中で述べられている「10の方法」を要約してみます。
孤独の結論:孤独とは、行動を起こし自分の安全地帯から抜け出し、新たな出会いを得ることで打破できるもの。精神的なバリアを打ち破るというリスクをとる代わりに、より豊かでより充実した人生が待ち受けているのです。
(1)1人の時間の楽しめるようになる;夢中になれることに集中する
(2)自分の考えや感情を好きになる;感情の動きを観察し楽しむ
(3)自分の考え方と向き合う;自分の良いところを考える
(4)誰もがつながり合っている;見知らぬ人とのつながりを実感する
(5)楽しめることをする;趣味などを思い出し、誰かと一緒にやる
(6)何でも「No」と言いがちな人は「Yes」と言ってみる
(7)人の集まるところに行く;セミナーやイベントなどに参加してみる
(8)人気コンテストではない;多数とつながらなくていい、一人でいい
(9)もうすでに知っている人たちともっと時間を過ごす
(10)自分と他人を比較しないようにする
もちろん、過去の記事でも指摘したとおり、電話やSNSを使って、被介護者と頻繁にコミュニケーションを取るのもいいでしょう。しかし、介護者にも自分の生活があり、そうしたことにも限界があります。
なんとか、被介護者自身が、先の「10の方法」の中から、自分に合っている方法を見つけ出す「手助け」ができたら良いでしょう。それは難しいことかもしれませんが、試してみる価値はあると思います。
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