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介護に関わるときは「パーキンソンの法則」にも注意したい

介護に関わるときは「パーキンソンの法則」にも注意したい

「パーキンソンの法則」とは?

「パーキンソンの法則」とは、あくまでも政治や経営を揶揄するときのものであり、科学的に証明されている法則とは異なります。この点に、注意は必要です。しかし、示唆に富むもので、様々な場面において引き合いに出されることの多いものです。

もともとは、役人の仕事の仕方(仕事を時間いっぱいまで作り出してしまう)を揶揄したものとして発表されました。「パーキンソンの法則」については、ネットでも色々と異なる説明が与えられています。これらを簡単にまとめれば「どんなに大きな収納を作っても、物はそれがいっぱいになるまで増え続ける」ということです。

より深刻なたとえにすると「支出は、その家計で使えるいっぱいっぱいまで増え続ける」ということも言えます。収入が上がっても、貯金は増えなかったりする、あれです。私たち人間には、「そこに空きスペースがあれば、それをいっぱいに埋めるまで使ってしまう」という特徴があるのでしょう。

介護における「パーキンソンの法則」とは?

介護に関わるようになると、やはりこの「パーキンソンの法則」が発動してしまうことも多いのです。具体的には「自分の時間を犠牲にしても、介護に関する情報を集めすぎてしまう」といった形で出てくることがあります。

いかに介護があるからといって、自分の人生には、介護以外にも重要なことがたくさんあります。しかし、介護というのは複雑で、調べれば調べるほどに多くの情報が出てくるものです。少し空き時間があって、介護について調べてみると、お得情報が見つかったりもします。

仕事と介護の両立をしていると、仕事中にも関わらず、介護について調べたことがある人も多いと思います。そうしたときは「パーキンソンの法則」を思い出し、介護についてなにか緊急のことがなければ、仕事中は仕事に集中すべきでしょう。仕事中に空き時間ができたなら、なにか、仕事に関することを調べたいところです。

ダラダラと勉強をしないことも重要

たしかに、介護に関わるなら、介護について勉強をすべきです。しかし、ダラダラと長時間、それこそ「パーキンソンの法則」に従って勉強をしていたら、自分の人生がどこかに行ってしまいます。であるならば、介護についての勉強は、時間を決めて、その時間内でおさめるように注意したいところです。

そして介護についての勉強も大事ですが、今の時代、仕事に関する勉強もまた大切です。新しい知識もすぐに陳腐化する時代です。取り残されないように頑張らないと、仕事の安定が危なくなります。それを介護のせいにしていては、とても、仕事と介護の両立は実現できないでしょう。

受験勉強のようなものだと考えてみるのも面白いかもしれません。英語の勉強だけで、志望校に受かることは難しいでしょう。これと同じで、介護の勉強だけで、仕事と介護の両立はうまくいかないはずです。昔、自分自身が受験勉強をしたころを思い出して、余暇の時間まで含めて、スケジューリングをしてみるのも大事です。

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