KAIGOLABの最新情報をお届けします。
荒木裕子さん
荒木裕子さんは、イメージ・コンサルティング(引き立てる色と個性を活かすデザインを服装に取り入れ、人の魅力を最大限に活かす技術)の専門家です。荒木さんは、2007年からお母様の介護に関わり、お母様が亡くなられたあと、独立されています。これまで、荒木さんがイメージ向上を手がけた顧客は、数百人規模にもなります。
イメージ・コンサルタントとしての「やりがい」は、顧客が、イメージ向上を通して、自信を深める瞬間に立ち会えることだそうです。自信を深めた結果として、プレゼンテーション能力の向上などが得られるのはもちろん、周囲の扱いにポジティブな変化が生まれることで、仕事がやりやすくなるといったことが観察されるとか。
今回は、この荒木さんに、介護の世界と、イメージ向上の関係性についてうかがいました。その内容についてレポートします。
荒木さんの25年におよぶキャリアは、主に人材開発、新卒採用を担当し、人事マネジャーとしてのものでした。このキャリアは、必然的に、多くの社内外の人達と接することになります。
荒木さんは、こうして様々な人々と仕事をする中で、ファッションによって自分のイメージを上手に管理できる人と、そうでない人の「差」が理解できるようになりました。
しかし「ボロは着てても心は錦」という言葉にもみられるとおり、日本には、外見にこだわることへのマイナス・イメージがあります。このため、本当は、もっと素敵なファッションを考えるべきだと思っている人でも「見た目が大事」というところまで考えが至らないようです。
しかし現実に荒木さんが見てきたのは、まさに「見た目の大切さ」だったのです。もちろん、見た目だけが大切ということではありません。ただ、そのインパクトは、一般に信じられている以上に大きいということです。
イメージ・コンサルティングの理論は(1)パーソナルカラー診断;その人が最も健康的に見える色を特定する手法(2)パーソナルデザイン診断;その人の個性にあった服のデザインと素材を特定する手法、の2つの軸でできています。
パーソナル・カラーという考え方の原点は、スイスの芸術家、ヨハネス・イッテン(1888〜1967年)が展開した『色彩論』にあると言われます。
自分を最も引き立てるファッションについて、色・デザイン・素材がわかるというところがポイントです。いちど、これを知ってしまえば、その後は一生、服に迷わなくなるというところが売りですね。
(後編につづく)
KAIGOLABの最新情報をお届けします。