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佐藤純一さん
佐藤さんは、IT技術者として、長年、大手メーカーに勤務していました。その後、各種プロジェクト推進を効率化させるイノベーションを思いつき、独立します。
この会社が面白法人カヤックと統合され、さらに経営手腕を買われ、複数社の経営を経験します。現在も、複数社の経営に携わっています。今、経営者として特に力を入れているのはSuMiKaというサービスです。以下、そのコンセプトがわかるビデオをご覧ください。
佐藤さんの、お義父さまは、2010年(当時63歳)に脳出血で倒れてしまいます。一命はとりとめたものの、言語野(言葉の理解や表現をつかさどる脳内の領域)をやられてしまい、右半身の麻痺となりました。
そこで、佐藤さんは義理の両親との同居を決意し、二世帯住宅を建てます。そこから、リハビリや、家族全員での介護への取り組みを通して、お義父さまの状態は要介護5から要介護4にまで回復します。
お義父さまは、今も車椅子生活ではありますが、少しずつ、少しずつ、できることが増えてきています。これからも、なんとか前向きに生きられるよう、家族全員でのサポートをしていきます。
まだ、佐藤さんご家族の介護は「現在進行形」で、介護を振り返って評価できるような状態ではありません。「大変だったこと」というようなものはなく、まさに「今が大変」という意味です。
もっとも困っているのは、言語野に障害を抱えてしまったお義父さまとのコミュニケーションです。お義父さまご自身も、うまく表現できなくてイライラするし、ご家族も、言いたいことがうまく伝わらないこともあり苦労しています。
介護の主体になっているのはお義母さまなのですが、その介護を支えている奥様の負担もいまだに大きい状況です。奥様は、子育てと介護を同時にこなす、いわゆる「ダブルケア」の状態にあります。仕事をしながらの「ダブルケア」は難しく、復職を考えられずにいます。
しかし、奥様としては仕事をしていきたいと考えています。これからなんとか、各種サービスを上手に活用して、子育てと介護の負担を下げていく必要があります。
二世帯住宅での介護を選択したのは、その良い面と悪い面をよく考えてのことでした。決断のポイントとなったのは、子供にとって、お義父さまが障害と戦う姿をみて、それを助けていくことが、よい学びになると思いました。
その現実は、生易しいものではありません。しかしそれでも、ときに感情をぶつけ合うこと自体が、家族の皆にとって大事なことだと感じています。
ケアマネには助けられています。それでも、介護の主体は自分たちにあると考え、できるだけケアマネ任せにならないように注意しています。
介護に必要な情報は、縦割り行政の弊害もあって、ワンストップで情報をそろえるのが難しいものです。また、こちらから具体的になにが欲しいのかを明確にしないと、情報が得られない状態です。
介護の場合、仕事とは違って、誰かが「これ知ってる?」とは言ってくれません。介護サービスについても、利用者目線で「何が普通なのか」を教えてくれる情報もなく、とても苦労しています。
KAIGO LABさんには、こうした(1)情報のワンストップ・ショップ化(2)オススメ介護情報の定期的な投稿(3)中立な利用者目線での介護サービスの評価、を期待しています。今後とも、よろしくお願いします。
こちらこそ、よろしくお願いします。ご期待にそえるように、編集部一同、頑張っていきます。
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