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多くの人が認識しているとおり、現代日本の救急病院はパンク状態にあります。病院をたらい回しにされてしまった結果として、尊い命が失われることもあります。そうした認識が広まった結果として、いざ、救急車を呼ぶべきか迷ったとき「これくらいのことで」と躊躇してしまうことも増えていると考えられます。
しかし、そうして躊躇した結果として、最悪の事態になってしまえば、後悔することになります。また、最悪の事態は避けられたとしても、要介護状態になったり、要介護状態が悪化したりということにもなりかねません。とはいえ、パンク状態にある救急病院に安易に押しかけてしまうのも問題です。
そんなとき、絶対に覚えておきたいのが、救急相談センターの存在です。救急車を呼ぶべきか迷ったとき、医師や看護師の相談医療チームが、電話で状況を確認し、アドバイスをくれるという仕組みです。24時間、年中無休で相談を受け付けてくれている、本当にありがたい存在です。
まず、東京都区内から、救急相談センターに通話するときは「#7119」(携帯電話、PHS、プッシュ回線)の番号でかかります。これでつながらない場合は、23区なら「03-3212-2323」、多摩地区の場合は「042-521-2323」にかけることになっています。詳しくは、東京消防庁の救急相談センターのサイトを見てください。
ただし、東京都以外でも「#7119」でつながるのは北海道、横浜市、川崎市、大阪府、奈良県、福岡県など、まだ限定的です。各自治体によって番号が異なることが多いので、自治体名と「救急相談センター」で検索をして、電話番号を確認しておくことをオススメします。例えば鹿児島県は「#7099」だったりします。
余談になりますが、救急相談センターの電話番号のように重要なものは、なんとか、全国で統一できないものでしょうか。その上で啓蒙活動をしないと、広がっていかないと思うのです。医療従事者の激務は大問題ですし、国として生産性の向上を目指しているわけですから、なんとか、頑張ってもらいたいところです。
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