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本屋の介護コーナーをのぞくと、たくさんの介護関係の本が並んでいます。その中から1冊、初心者向けの本を選んでください。近隣に大型の書店がない人は、まずは図書館で探してみるとよいでしょう。
いきなりネット書店で購入するのではなく、本屋で手に取ってみることをオススメします。受験参考書と同じで「自分が使いやすいかどうか」が大事なポイントになるからです。
介護制度の仕組みや、その利用法など、全般についてわかりやすく説明してあるものを選びたいところです。全体にざっと目を通して、漠然とでもよいので、それぞれの本のイメージをつかんでください。
折に触れて、あなたの必要としている項目をじっくり読めば、なにかと参考になる情報が得られます。また、ネットで検索するときのキーワードを探すときにも便利です。介護の用語には、難しいものも多いので、こうしたキーワードを知ることができるのは、とても助かります。
こうした本を買ったり、または図書館で借りる場合は、出版年には必ず注意してください。介護保険制度はたびたび変わるので、できるだけ新しいものを選ぶべきだからです。
介護の教科書的な本をみつけたら、次に気になってくるのが、介護の先輩が書いた、介護体験本です。こうした介護体験本には、自費出版のものも含めて、有名無名の人がたくさん書いています。
これも自分の「状況に合う」「好みに合う」かどうかで、何を選ぶべきかが違ってきます。具体的な体験はハウツー本として読むこともできますが、介護に疲れている人は、生理的に合わない文体や、読み物としての完成度が低い物は避けたほうがよさそうです。
また、古いものは、介護を巡る社会状況も制度も違っているのでハウツーものとして読むには難があります。それでも、介護する人・される人の精神的なことや、家族との関係などは参考になります。
文章のアマチュアが書いた生々しい体験談の説得力も否定できませんが、個人的な話になりすぎる傾向があります。また、介護体験本は、介護が終った後(被介護者の死後)に書かれることが多いので、無意識に自己正当化していたり、介護を美化していたりしていることもあります。
今、介護につぶされそうな人が「自分はこんなに立派にできない」と感じて、さらに落ち込むようでは困ります。これは完全に主観になりますが、「大変な状況にある自分」に酔うことなく、自分のネガティブな気持ちを赤裸裸に描いてある本に、良いものが多いようです。
KAIGO LAB編集部は、これから、有用と思われる書籍を「介護を考える本」というカテゴリで紹介していきます。とはいえ、介護というのは、それぞれの状況によって内容が異なり、一般には「この本がいい」とは断言しにくいものです。
そこで、実際に介護をしている何名かの方々に介護本を読んでいただき、それぞれの感想をもらいながら更新していきます。状況が自分に似ている人の感想を読んで「これは」と思うものがあることを願っています。
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