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介護施設(老人ホームなど)は急いで探さないこと

介護施設(老人ホームなど)は急いで探さないこと

「住めば都」というわけではない

本来は、できる限り在宅での介護が理想とされます。しかし、要介護者の状態や家族の生活を考えたとき、どうしても介護施設(老人ホームなど)への入居が必要という場合も少なくありません。ただ、そうして入居先となる介護施設を探すとき、どうしても注意しないとならないこともあります。

もちろん、お金関係のことは非常に重要です。一時入居金の取り扱い(その介護施設が潰れてしまうときはどうなるかなど)や、毎月の定額利用料以外にかかる費用の概算なども、しっかりと見ておかないとなりません。入居中に、こちらのお金がなくなってしまえば、本当に大変なことになります。

お金以外の面では、介護施設の場合は「住めば都」というわけではないことに注意が必要です。健康に問題のない人であれば、どこの街に暮らしても、慣れてしまえば問題ないという意味で「住めば都」といいます。しかし介護施設の場合は、その街に暮らすというよりも、他の入居者との共同生活という側面が強くなるからです。

他の入居者との共同生活

親元を離れて独立し、家族を築いて子育てをし、子供が独立して高齢者になり、介護が必要となって介護施設に入居するという流れがあったとします。この流れの中では、事実上、一度も、家族以外の他人との共同生活の経験がないことになります。

学生時代に寮生活を経験しているといったケース以外で、私たち現代人は、他人との共同生活に慣れていないのです。こうした共同生活では、家族との暮らしとは異なり、プライバシーを守ることも難しくなります。そもそも、相手が誰であっても共同生活が苦手という人もいるでしょう。

本人が、共同生活に慣れていないから、または共同生活が苦手だからということで、介護施設への入居を取りやめにはできないこともあります。そうなるとますます、介護施設の選択は難しくなるでしょう。

急いで探さないことが大事

こうした背景から、介護施設を選ぶときにどうしても注意したいことがあります。それは、急いで入居先を探さないということです。そして、場合によっては、一度入居した介護施設から、他の介護施設に移る可能性があることも、考慮しておくことが大事です。

急いで入居先を決めてしまうと、その介護施設の環境が合っていなかったり、他の入居者との相性が悪かったりといったことが、どうしても起こってしまいます。複数の介護施設を見学した上で決めた場合は、少なくとも、介護施設の環境が合っていないということは避けられます。

ただ、他の入居者との相性ばかりは、実際に入居してみないとわかりません。入居したときは、仲良しになれる人ばかりでも、後から入居してきた人との相性は、どうにもならないからです。そうして最悪の場合は、他の介護施設に移るということもあるわけです。この選択肢が残っていないと、入居は辛いものになってしまいます。

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