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遠距離介護;遠距離に住む家族の介護は本当に可能なのか?【7つのポイント】

遠距離介護

遠距離介護とは?

親などの被介護者が、介護者である自分と同居できないケースは多くあります。この理由はさまざまですが、そもそも介護者と、被介護者の住まいが、距離的に遠いというのは、よくある話です。

逆に、同居できればよいというものでもありません。同居は同居で、お互いに想像を絶するストレスになることもあります。介護は長期戦であり、何年も、場合によっては何十年もかかるものです。こういう長い期間において、お互いのプライバシーが失われるというのは、とても大きな負担です。

介護者が、距離的に遠くに暮らす被介護者と関わっていくことを、とくに「遠距離介護」と言います。遠距離介護においては、近距離で別居する介護のケースや、同居するケースとは異なる対応が必要になってきます。

その最も大きな違いは、介護者と介護サービスを提供してくれる多くの人々とのコミュニケーションです。距離的に遠いことから、日々、被介護者に直接関わるのは、介護者ではなく、介護サービスの提供者になります。

遠距離介護における成功の秘訣

介護サービスの提供者は、お金という対価を得ることで、介護者に代わって、被介護者に対して必要なサービスを実施してくれます。ここで、「お金を出しているのだから」ということで、介護サービスの提供者に、介護の丸投げはできないことを認識しておかないと、すぐにトラブルになります。ここは、特に注意してください。

『現役世代のための介護手帖』(おちとよこ著/平凡社新書)が、こうした遠距離介護における成功の秘訣となる7つのポイント(p137〜138)を明らかにしてくれています。こちらに、引用しておきます。

①自分に代わる、プロの味方を親元近くで見つけている。
②自分に代わる介護キーパーソンと連絡を密に取っている。
③裁量権を与え、プロが動きやすい配慮をしている。
④いつも半歩先を見ながら動いている。
⑤現場からの依頼には迅速、誠実に対応している。
⑥プロからアドバイスを受けたら、決断や実行のタイミングを逸しない。
⑦万一の事故や不慮の出来事は、たとえ同居していても防ぎきれないものと腹をくくっている。

これら7つのことを心がけながら、少しずつ慣れていきたいものですね。
 

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