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熱中症で救急搬送される人があとをたちません。所々で警鐘が鳴らされており、注意喚起も相当なされているにも関わらず、わずか7月29日からの1週間だけで、全国で2万人近い人が救急搬送されています。個人の人名という意味だけでなく、日本の医療コストという面でも問題が大きいのです。
そうして救急搬送される人々の属性として注目したいのは、高齢者であることと、室内で熱中症になるということです。一般的には、直射日光の下で長時間いるといったイメージがあるかもしれませんが、データは、これとは異なることを伝えています。以下、yomiDr.の記事(2019年8月8日)より、一部引用します。
総務省消防庁によると、7月29日~8月4日の1週間に熱中症で救急搬送された人は全国で1万8347人(速報値)。前年同期より約6000人多く、前週(7月22~28日)の3倍以上に増えた。福岡県でも591人、山口県で158人が搬送された。(中略)
年代別では、1万8347人のうち、65歳以上の高齢者が9963人で全体の54.3%を占めた。発生場所で最も多いのは、敷地を含めた「住居」で41%(7525人)。飲食店や病院など不特定多数が出入りする施設の屋内も8.9%(1625人)に上った。(後略)
室内であっても、室温を快適なレベルに保つことが重要です。節電も大事かもしれませんが、エアコンを正しく活用しないと、危険です。特に高齢者の場合、汗として体液が失われてしまっても、喉の渇きを感じないため、水分補給がおろそかになる可能性も高まります。
とにかく室内であっても、屋外にいるのと同じように熱中症を警戒し、水分補給はもちろん、身体を冷やすことも心がけないとなりません。ちょっとした心がけで、生命の危機が回避できます。逆に言えば、ちょっとした油断で、命を失いかねないのです。
救急搬送された人の数字だけが確認されていますが、その裏では、遠慮をして救急車を呼ばないという人も多数になるはずです。日本人は、SOSを出すのが苦手という報告もあります。熱中症が疑われた場合は、状況を見つつではありますが、遠慮はしないことも重要でしょう。とにかく、室内でも熱中症には警戒が必要です。
※参考文献
・yomiDr., 『熱中症搬送 1万8000人…「高齢・屋内」目立つ』, 2019年8月8日
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