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高齢者はスマホを使わない?その原因と対策について

高齢者はスマホを使わない?その原因と対策について

スマホなしの生活をイメージできますか?

もはや、スマホは生活の一部という人も多いでしょう。朝目覚めるところからスマホの目覚まし機能だったりします。そうして目覚めながら、スマホで新規のメッセを確認しつつ、ニュースアプリでニュースを確認します。そして、今日の予定を見ながら、歯を磨いたりもするでしょう。

そんなスマホの登場は、2007年1月に発表されたiPhoneでした(厳密には高機能携帯電話との境界は曖昧です)。まだ、スマホが登場して10数年しか経っていないなんて信じられないほどに、スマホは、私たちの生活に浸透しましています。

同時に、スマホを使わないと、様々な意味で損をしてしまう社会ができています。スマホの普及率は100%ではありませんから、これはいわゆるデジタル・デバイドを引き起こす原因ともなっています。特に高齢者には、スマホを使わない人もまだたくさんいることは忘れられるべきではありません。

高齢者のスマホ利用率は20%程度?

静岡駅前で行われた、高齢者のスマホ利用に関する調査結果(サンプル数89)によれば、高齢者のスマホ利用率は19.1%にすぎず、しかも加齢とともに利用率は下がるということがわかっています(須藤・大木・新井田, 2019年)。

同調査では、高齢者は、スマホを用いて検索などをしたいと考えてはいても「使いこなせる気がしない」という回答が多かったようです。この調査を行った研究者たちは、具体的な使い方に関する教育はもちろん、スマホを使えるという自信につながるような教育の機会が必要と述べています。

高齢者の場合、およそ20%程度の人しか、スマホを使っていないという状況は、好ましくありません。時間が解決する問題ではありますが、それでも、置いてきぼりのような感じになってしまわないことも重要でしょう。

高齢者向けのスマホも出てきている

全国で、高齢者向けのスマホ活用の講習会のようなものは開かれています。これに加えて、最近では、高齢者向けのスマホも増えてきました。徘徊問題についても、スマホを持ち歩くクセがついている高齢者であれば、位置情報によって簡単に探し出すこともできます(本人の同意は必要ですが)。

もちろん、これからの時代は、スマホで終わりではありません。今後も、様々な携帯端末が出てきて、それらを使いこなせるかどうかが、格差につながってしまうというのは宿命的なものになります。

新しいものへの対応がどうしても億劫になるのは、加齢にともなう自然なことかもしれません。だからこそ、今後のことも考えると、誰も置いてきぼりにしないような仕組みとデザインが求められていくと考えられます。

※参考文献
・須藤 智, 大木 朱美, 新井田 統, 『高齢者のスマートフォンの所有率と利用ニーズに関する調査報告:平成29年静岡市街地での高齢者を対象とした街頭調査の結果』, 静岡大学教育研究 (15), 89-96, 2019-03-13

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