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日本の幸福度、調査以来、過去最低に・・・

日本の幸福度、調査以来、過去最低に・・・

世界の幸福度調査

3月20日は、国連が設定している「国際幸福デー」です。この日には、国連が、世界(156ヶ国)の幸福度ランキングを発表しています。このランキングでは、社会福祉の分野で注目される北欧諸国が、毎年、上位を独占する傾向があります。

このような国際調査には、アンケートに対する回答の傾向に文化差があることが指摘されており、そのまま、鵜呑みにすることはできません。ただ、過去と現在の日本の結果を比較するといったときには、意味があります。以下、朝日新聞の記事(2019年3月20日)より、一部引用します。

国連の関連団体は20日、今年の「世界幸福度報告」を公表した。日本は156カ国・地域中58位で、昨年より四つ順位を落として過去最低となった。これまで40位を上回ったことがなく、4年連続の50位台となる。(中略)

日本は健康寿命で2位、1人当たりGDPで24位となったものの、人生の選択の自由度(64位)、寛容さ(92位)が足を引っ張ったとみられる。経済協力開発機構(OECD)加盟国36カ国で見ても、32位と低迷した。(後略)

人生の選択の自由度および寛容さについて

高齢者福祉の3原則の中には「自己決定の原則」があります。日本全体として「人生の選択の自由度」が低いとするなら、そもそも、日本における高齢者福祉は、他国よりも難易度が高いということになるのかもしれません。

また、世界と比較して、日本は「寛容さ」のない社会という評価になっています。発展途上国まで入れても92位/156ヶ国という順位は、かなり深刻に受け止める必要があるでしょう。そして、介護において「寛容さ」が必要となることは、とても気になります。

先日の転載記事でも明白な通り、例えば、認知症の介護には、地域レベルでの「寛容さ」が求められます。日本の高齢者福祉は、やはり、世界と比較しても、難しいものになっている可能性があるということでしょう。

生活満足度(QOL)との相関

介護業界は、要介護者の生活満足度(QOL)を向上させるために、日々努力しています。しかし、そもそも論として、日本全体が幸福であれば、この生活満足度(QOL)も高まるはずです。しかし、国連によれば、日本の幸福度は、先進国としては最低レベルなのです。

今回、記事とした幸福度ランキングは(1)国民1人当たりGDP(2)社会保障のレベル(3)健康寿命(4)人生の選択の自由度(5)寛容さ(6)汚職のなさ、の6つの項目で評価された結果でできています。

その全てではないにせよ、これら6項目は、生活満足度(QOL)にも関連するものでしょう。国として、この6項目についてそれぞれに目標を立てて、進捗を評価しながら、長期的に取り組んでいく必要があります。少なくとも、前年よりは良い数字になるように頑張るべきでしょう。

※参考文献
・朝日新聞, 『日本の幸福度、過去最低の58位 「寛容さ」足引っ張る』, 2019年3月20日
・時事通信, 『日本の幸福度58位に低下=首位は2年連続フィンランド-国連報告書』, 2019年3月21日

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