KAIGOLABの最新情報をお届けします。
日本各地で、インフルエンザが流行期に入ったというニュースが出ています。沖縄や三重は、10月中には流行期に入っていましたが、11月には青森と鹿児島もこれに続きました。さらに、北海道、愛知、富山、群馬、和歌山、香川、福井、千葉、東京、秋田なども、インフルエンザ流行の宣言をしています。
通常のインフルエンザは、11月〜12月の間に流行期に突入し、そのピークは1月〜2月とされています。患者数もうなぎのぼりになっており、特別な警戒と注意が必要になっています。インフルエンザは、一般的な風邪よりも38℃以上の高熱になりやすく、頭痛や筋肉痛などの全身症状がみられます。
特に、インフルエンザが重症化しやすいハイリスク・グループに含まれる場合は、一般よりも特別な注意が必要となります。このハイリスク・グループに含まれるのは高齢者、小児、妊娠中の人、肥満の人、その他の持病を持っている人です。
まずは予防接種です。その上で、人が集まる場所には、なるべく近づかないことです。どうしても、人が集まる場所に行く場合は、うがい手洗いを忘れずにすることが大事です。手洗いをするときも、アルコール消毒も効果的とされています。十分な睡眠などで、基礎的な免疫力を高めておくことも大事です。
家族内での感染源になりやすいのは、乳幼児から家族への感染(12.1%)です。これに次いで、父親から家族への感染(8.6%)となっています(Huffpost, 2018年)。免疫力の小さい乳幼児は仕方がないとして、父親の場合は、心がけ次第で、家族への感染を予防することもできるはずです。
家族にインフルエンザへの感染が出たら、早めに治療を受け、それ以上の感染を防ぐことも大切です。発症から48時間以内に治療を受け、インフルエンザのウイルス増殖を抑制することが重要とされています。また、家族内で感染者が出たら、その人とは食卓を分けるといった対応も求められます。
毒性の高い鳥インフルエンザなど、人類に大きな影響を与えるウイルス感染の脅威は高まっています。今回の話は通常のインフルエンザですが、いずれ、世界的に流行する危険な感染症は、パンデミック(世界流行)という言葉で、恐れられています。
パンデミックは、大震災と同じように、起こるか起こらないかではなく、いつ起こるかという話です。そうした中で、インフルエンザへの対応は、将来起こるパンデミックへの対応の訓練になっているとも言えるわけです。
毎年のことで、どこか慣れてしまう部分もあるでしょう。しかしインフルエンザをはじめとした感染症は、人の命に関わる、重大な病気です。慣れからの油断が一番怖いという認識をもって、毎年のことではあっても、しっかりと対策、対応をしていきましょう。
※参考文献
・シオノギ製薬, 『インフルエンザ − インフルエンザへの理解を深め、正しい知識や予防法を身につけましょう!』
・Huffpost, 『インフルエンザ、家庭でどう広がる? データにあらわれた意外な結果』, 2018年2月3日
KAIGOLABの最新情報をお届けします。