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よく、日本人の「平均寿命」は長いということが話題になります。では、2015年における日本人の「平均年齢」は、どれくらいかご存知でしょうか。答えは46歳(国立社会保障・人口問題研究所による推計)です。
一部の高齢者が、全体の平均を押し上げている可能性を排除するために、年齢の中央値(小さい順に並べたとき中央に位置する値)で見た場合、日本は46.1歳(2014年推計)となります。アフガニスタンの18.1歳、インド27歳、ブラジル30.7歳、中国36.7歳、アメリカ37.6歳、イギリス40.4歳などと比較(The World Factbookによる推計)しても、日本はかなり高齢社会だということがわかります。
会社概要などで、平均年齢が40歳を超えていると「若くないな・・・」と感じるものです。ですが、日本全体として見たとき、私たち日本人の平均年齢は46歳であり、中央値でも46.1歳なわけです。これは、なにを意味しているのでしょうか。
今後、日本人の平均年齢も、中央値も、さらに高くなっていきます。そして、働きながら介護をしているのが最も多くなるのが50代です。平均的な日本人は、あと4年もすれば、親の介護に巻き込まれていくわけです。
多くの人にとって、親の介護は「時間の問題」なのです。しかも、それはあと数年というレベルです。そろそろ「不安」という段階を超えて「具体的な準備」という段階での活動が必要ではないでしょうか。ここで「具体的な準備」とは、すなわち「介護について知ること」です。
先に考えたとおり、日本は他国と比較しても「高齢化の先進国」です。そこで培われた「介護のノウハウ」は、将来的には輸出可能なサービスになっていくでしょう。
介護の当事者であることは、とても大変なことです。しかし、そこで学んだことは、将来の日本経済に対して競争優位を生み出す可能性のある経験なのです。
どうせ「先に」辛い思いをするなら、それを将来のビジネスに活かしたいものです。そして介護ノウハウを社会レベルで共有し、多くの介護サービス・ベンチャーを生み出していきましょう。また、そうしたベンチャーを応援していきましょう。
※参考文献
・国立社会保障・人口問題研究所, 『表4 人口の平均年齢,中位数年齢および年齢構造指数:中位推計』, 2000年10月1日
・Central Intelligence Agency(CIA), 『The World Factbook』, 2014年推計値
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