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経営戦略論:戦略とはなんだろうか?【KAIGO LAB SCHOOL 第11回授業】

経営戦略論:戦略とはなんだろうか?(メディアの取材対応のため、集合写真を撮影しました)

KAIGO LAB SCHOOL は、介護業界で働く若手人材向けのビジネス・スクールです(授業料無料)。理念は「日々の業務課題を高いレベルで解決し、その解決策を介護業界全体に広め、もって介護業界の発展に大きく寄与する人材を輩出する」です。今回は『経営戦略論』の様子を報告します。

そもそも戦略とはなんだろうか?

戦略の専門書には、軽く10個を超える定義が掲載されています。そうした定義は、それぞれに意味があるものですが、実務的には、その全てを正しく把握して使いこなすのは大変です。実務に使いやすいように、思い切って1つの定義をしてしまえば、戦略とは「現在地と目的地を結ぶルート」のことです。

カーナビを思い描くと、わかりやすいです。カーナビは、電源を入れると、まず、現在地を確認しますね。現在地がわからないカーナビには、意味がありません。次に、カーナビは、目的地の入力を求めてきます。目的地に到達することがカーナビの意味ですから、当然です。現在地を正しく確認し、目的地を入力すると、ルートを計算してくれます。このルートこそ、戦略です。

目的地は、あまり変化しません。これに対して、現在地は常に変化します。カーナビであれば、渋滞があったり、道を間違えたりすれば、ルートを再計算します。これと同じように、経営においても、現在地の変化に合わせて、目的地に到達するための戦略も変わってきます。

プロのレーサーが運転するスーパーカーと、自分が運転する軽自動車で、東京(現在地)から、北海道の最北端(目的地)まで、レースをするとします。このとき、スーパーカーにカーナビはなく、自分の軽自動車にだけカーナビがついていれば、十分に勝ち目があります。

車の性能(組織の基礎能力)も大事ですが、戦略(カーナビ)もまた重要なのです。もっとも強い者が勝つわけではなく、多少能力に劣っていても、優れた戦略を描ける者が勝つというところが面白いわけです。

戦略は時間割として表現される

戦略のあるなしで、結果は変わってきます。たとえば、受験勉強を思い出してください。志望校(目的地)の偏差値が60だったとしましょう。さて、どのように志望校を目指すべきでしょう?

目的地がわかっただけで、自分の現在地がわからないと、勉強の計画(戦略)が立ちませんね。そこで、模擬試験によって、自分の現在地を確認します。この結果が、偏差値として、国語=60、数学=50、英語=55だったとしましょう。

現在地と目的地を見比べれば、数学の偏差値を10、英語の偏差値を5上げないとならないことがわかります。このギャップ分析を受けて、勉強の時間割の中身が変わります。数学の時間を一番多く、英語を次に多く、そして国語は現状維持程度の時間配分をするでしょう。

目的地に到達するために、何に対して、どれだけのリソース(資源)を投入するのかを考え、それを個人の時間割にまで落とし込みます。戦略とは、結局のところ、時間割によって表現されるということです。

3ヶ月後にまた模擬試験を受けたとします。そのときは、また、異なる結果になっているでしょう。それは現在地が変わったということであり、それに合わせて、また戦略(勉強の時間割)が変更されます。ここでももっとも学力のある者が志望校に受かるのではなく、多少能力が劣っていても、計画的に行動した者が勝つようになっています。

組織は、何に、どれだけのリソース(資源)を配分すべきか?

まず、目的地に到達するためにクリアしないとならない課題(現在地とのギャップ)を棚卸しします。その課題を、どのような優先順位で解決するのか、そのために、誰が、どれだけ時間とお金をかけるのかを明確にしないとなりません。最終的には、個人レベルの時間割が決まってきます。これをいい加減にやっていては、目的地に到達するレースに勝つことは難しくなってきます。

授業では、組織の経営において戦略を描くときに便利なフレームワークについても共有されています。それらは、差別化戦略の基本、3C分析、マーケティングの4P、ブランディング先着、BSC(Balanced Score Card)、ブルーオーシャン戦略、全体最適などです。

宿題は、現在の職場における課題(目的地と現在地のギャップ)を「課題管理表」として整理して、それぞれについて優先順位をつけ、誰が、いつまでに解決するのかを計画として表現することです。理想的には、これを、職場の上司とともに形にして、実際に動かすことを期待しています。

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