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財務会計の基礎(貸借対照表について)【KAIGO LAB SCHOOL 第8回授業】

財務会計の学習風景

KAIGO LAB SCHOOL は、介護業界で働く若手人材向けのビジネス・スクールです(授業料無料)。理念は「日々の業務課題を高いレベルで解決し、その解決策を介護業界全体に広め、もって介護業界の発展に大きく寄与する人材を輩出する」です。今回は『財務会計(1)』の様子を報告します。

お金とはなんだろうか?

お金の起源は、はっきりしません。仮説はいくつかあるものの、証拠をともなった確実な起源というのは、わかっていないのです。ただ、一般に信じられているように、物々交換が先にあって、そこからお金が発生していくという流れには、多くの疑問が出されています。

たとえば、漁師が魚を持っていて、農家がお米を持っていたとします。それを都合よく交換するには、発達した物流と、交換するための市場が必要になるでしょう。そんな理想的な場が、はじめからあったと考えるのは、無理があります。

そこで注目されているのが「債務」という考え方です。「債務」とは、簡単に言えば「借りているものを返す義務」という意味の言葉です。現代的には、借金のことを指すことが多いですが、必ずしも、お金を借りたことだけを示すわけではありません。

漁師が魚をたくさんとったとします。それが欲しいという人には、魚を渡します。そのかわり、魚を受け取った人々は「いつか、受け取った魚の分だけのお返しをする」という「債務」を持ちます。その人々の中に農家がいた場合、お米がとれたときに、その「債務」を果たすという意味で、漁師にお米を渡したと考えたほうが自然です。

のちに、この「債務」を記憶しておくためにも、お金というものが発達したと考えれば、お金とはすなわち「債務」の記録ということになります。お金をもっているということは、いつか誰かからなにかを返してもらえるということになります。返してもらえるという信用を前提としているので、お金は、信用取引の基礎になるわけです。

貸借対照表(Balance Sheet)とは?

貸借対照表(Balance Sheet)とは、貸し借りの記録であり、調達したお金を、どのように投資したのかを示すものです。自分自身が、貸し借りをきちんと記録しておくという意味もあります。しかし、それ以上に大切なのは、貸し借りを正しく記録していないような相手とは、信用取引などできないということです。

よく、不祥事を起こした組織に「裏帳簿」と呼ばれるものが見つかることがありますね。「どうして、後でみつかったら悪いことをしていた証拠になるような取引の記録を残すのだろう」と疑問に思ったことがある人もいるでしょう。

これは、悪いことをするような裏の世界でも、貸し借りの記録がないような組織とは取引できないことを意味していると考えれば、スッキリすると思います。違法と判断されるような裏の世界であっても、貸借対照表を用いた信用取引を前提としていないと、相手にされないのです。

その意味では、人類社会は、法律以前に、貸借対照表を前提として動いているわけです。それだけ、貸借対照表には人類社会の本質が反映されているのです。これを知らずして、ビジネスはもちろん、社会の動きもわかりません。

事実、貸借対照表は、13〜15世紀のイタリア自由都市(ベニスなど)において生まれて以降、700年以上の間、ほとんど変化のないまま、現在にまで伝わっています。人類が作ったルールで、ここまで長生きしているものは、他にないと思われます。

授業では、貸借対照表(および純利益)からわかる、ROA、流動比率、固定長期適合率、自己資本比率について詳しい説明がなされました。その上で、介護業界の大手3社の貸借対照表を分析し、良い経営をしている場合と経営状態が厳しい場合の実例、それぞれの企業の根幹となる事業の分析や買収可能性について考えました。

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