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KAIGO LAB SCHOOL(介護業界の若手向け / 無料のビジネス・スクール)を開校します!

KAIGO LAB SCHOOL開校

KAIGO LAB SCHOOL開校の背景

介護業界での仕事は、非常にやりがいのあるものです。しかし、待遇面での問題があることは、広く知られている通りです。その原因は、介護保険制度によって介護事業者に流れるお金が、そもそも足りていないからです。

現在、介護保険から、介護業界に流れているお金は、年間10兆円程度です。これに加えて、自己負担分として要介護者が負担している部分が1兆円程度です。これらを足すと、介護業界の「総売上」は11兆円となります。

介護業界では、約180万人の人が働いています。11兆円を、180万人で割り算をすると「一人当たり売り上げは、約611万円」となります。ここから、経費(事業者の家賃、光熱費、設備、車、備品などにかかるお金)や社会保険料、税金、事業者の利益などを引いた残りが、介護職の給与になります。

そうなると、介護職の年収は、どうしても、300万円程度になってしまうのです。これを増やすには、介護保険から介護事業者に流れるお金の総量を増やしていくしか手がありません。しかし、国の財政を考えると、ここのお金を増やしていくことは容易ではありません。時間もかかります。

しかし、時間がかかるから、ということで、なにもしないでいると、大変なことになります。いや、すでに大変なことになっています。たとえば、介護における高齢者の虐待は、人手不足が原因です。そして、人手不足になる真の原因は、待遇が悪いことにあります。

介護業界で働くことをキャリアへの投資としたい

介護職の待遇は上げていくべきです。しかし、すぐにどうにかなる話でもありません。そうなると、直接給与として支払われるお金とは違う形で、実質的な待遇となるメリットを、介護職に与えていかないとなりません。

このメリットとして提案したいのが「介護業界を卒業した人材が、引く手あまたになる」というものです。介護業界で働くと、ビジネスパーソンとしてのスキルが高まり、結果として、人材市場から見たときの価値が高まるという状態にしたいのです。介護職からみたときに、給与は安くても、将来の自分への投資になるということであれば、それは実質的な待遇の向上になるでしょう。

こうした状態を作り出している企業の例として有名なのが、リクルートやマッキンゼーです。リクルートやマッキンゼーを卒業(退職)した人たちが、日本では大活躍しています。そこから、退職率が高くても、リクルートやマッキンゼーには、新たに「学ばせてもらいたい」と考える人材が入ってくるのです。

これに対して、介護業界で働く若者は、キャリアに大きな不安を持っています。過去に『介護職にある若者のキャリア不安について(若手が辞めていく理由)』という記事をアップしたところ、10名以上の若手人材からコンタクトをもらいました。こうした背景からも、介護業界には大きな学習ニーズがあると確信しています。

新卒が介護業界で働く(ほぼ唯一の)キャリア・メリット

介護業界に新卒で入ると、入社数年で(場合によっては入社1年目から)マネージャーになれます。他の業界では、マネージャーになるまで、20年もかかったりするわけで、ここは、介護業界の圧倒的な優位性です。

ですが、入社数年でマネージャーになれるということは、経験が足りないまま、いきなり難しい仕事をさせられるということでもあります。いかなる世界においても、経験の不足を補うのは、知識です。知識は、力なのです。

介護業界に入ると、マネージャーの実務経験は積めます。そこに、知識面での支援もあったら、介護業界に入るということのメリットは、さらに大きくなるでしょう。私たちは、ここに着目しました。

私たちが、具体的に実行していきたいこと

介護業界に、業界人であれば無料で受けられるビジネス・スクール(名称:KAIGO LAB SCHOOL)を併設させたいと考えています。一般のビジネス・スクールの場合は、学費として200〜300万円くらいはかかります。

こうしたビジネス・スクールと同等か、それ以上の学びが、介護業界では無料で得られる状態を作りたいです。そうすれば、介護業界は、給与が安いとしても、本来は数百万円かかるビジネス・スクールの学費がかからない分だけ、おトクということになります。

以下にKAIGO LAB SCHOOLの概要をまとめます。これは現時点でのもので、内容は予告なく変更されることがあります。なお、毎回、授業で学んだことを、介護現場のマネジメントに活かす視点からレポートとして提出してもらいます。優秀なレポートは、KAIGO LABに掲載し、介護業界にいる他の人々と共有します。

講義スケジュール 隔週(2週間に1回)の夜間(19:00〜22:00)/ 全20回
入学から卒業まで 1年間(4月入学/3月卒業)
募集生徒数 1期生:最大10名(できるだけ少人数制にしたい)
学費 無料
教室の場所 ケアワークアカデミー(株式会社ケアワーク弥生)
住所:東京都文京区千駄木3-31-12ワコーレ千駄木ビル3F
学長プロフィール 酒井 穣(さかい・じょう):経営戦略論担当
介護メディア KAIGO LAB(カイゴラボ)編集長、株式会社BOLBOP代表取締役、事業構想大学院大学・特任教授、NPOカタリバ理事。慶應義塾大学理工学部卒業、Tilburg大学(オランダ)経営学修士号(MBA)首席卒業。著書多数。1972年、東京生まれ。
副学長プロフィール 飯塚 裕久(いいづか・ひろひさ):介護事業経営論担当
ユアハウス弥生(小規模多機能型居宅介護)所長。非営利特定活動法人もんじゅ代表理事。介護福祉士、介護支援専門員。東京医科歯科大学で臨床検査技術を学んだ後「ユアハウス弥生」の経営を引き継ぐ。介護の現場で働く人たちが、課題を話し合い、解決を目指す「もんじゅミーティング」を主催。1975年、東京生まれ。

テスト講義を行ってみました(2016年3月15日)

KAIGO LAB SCHOOLの構想について、それに意味があるかどうかを見定めるため、介護事業の経営者10名程度に集まっていただき、講義を実施しました(以下、講義の風景です)。

KAIGO LAB SCHOOLテスト講義

基本的に、この介護業界の経営者たちからは、好意的なフィードバックをもらっています。また、KAIGO LAB SCHOOLの運営などについて、たくさんのアドバイスをもらいました。以下、このテスト講義の参加者からのコメントです。

ぜひとも、うちの若手にも参加してもらいたいと思いました。こうした授業を受けると、若手は、自分で起業してしまうかもしれません。しかし、それでもいいと思っています。介護業界の未来のために、しっかりと学んでもらいたいです。さっそく、うちの若手にも声をかけてみます。

介護事業者・取締役

介護全体を変えるなら、若手有望者のみならず、現在の経営者にもこうした講義が必要かも、と思いました。他の参加者も、そういう希望を持っていました。要介護度を改善すると報酬が下がる現在の環境下で、トップですら経営に迷っています。「我々の役割は何か、我々はどうあるべきか」をトップが明確にして腹を決めたら、若手もすくすく育つだろうなぁとも思います。

介護事業者・社長

自分自身が、今後も、こうした講義を受けたいと思いました。これまで、我流でやってきた経営が、そもそも稚拙なものであることを、あらためて認識したからです。とはいえ、経営者であれば、自腹を切ってビジネス・スクールに通うべきでしょう。こうした、若手のための無料の講座は、是非とも実現してもらいたいです。

介護事業者・取締役

KAIGO LAB SCHOOL出願の条件・準備などの詳細

(1)現在、介護業界で働いていること(看護師、介護福祉士、理学療法士などの有資格者が望ましい)を条件とします(履歴書を準備してください)。また、KAIGO LAB SCHOOLでのトレーニング終了後2年間は、特に正当な理由がないかぎり、現在働いている介護事業者で働く意思を持っていることも条件です。働きながら学ぶことで周囲にかける迷惑を、きちんと仕事で返すことなしに転職をするのはよくないと考えているからです。

(2)若手人材であることは「ゆるい条件」とします。ターゲットとする年齢の目安としては、25〜35歳くらいです。これを超えても構いませんが、その場合は、クラスメートが自分よりもずっと若いことを前提としてください。若者に混じって学ぶことに抵抗がなければ、基本的には、年齢の上限は無視してもらって結構です。

(3)働いている介護事業者の上司(できれば経営者)からの推薦状を得ることを条件とします。これを条件としたいのは、そもそも、今働いている現場の上司から信頼されていない場合は、座学を進める前に、現場でやるべきことがあるからです。推薦状には、推薦者の氏名と連絡先(メールアドレス)を入れた上で、推薦者から捺印をもらってください。推薦者には、後ほど、こちらから連絡を入れて、内容の確認を行います(その旨、伝えておいてください)。

(4)『介護業界の未来をどのようなものにしていきたいか』というテーマでの小論文を提出することを条件とします。KAIGO LAB SCHOOLが無料でのトレーニングを実施するのは、介護業界の未来に投資するためです。その投資先になる人材としてふさわしいかどうか、この小論文で語ってもらう「ビジョン」により判定します。小論文は、5,000字以上10,000字以内(図表は字数にカウントしない)とします。

(5)生徒には、KAIGO LABの取材やプロモーションなどに(可能な範囲で)無償で協力をしてもらうことがあります。ただし、忙しかったり、なにか正当な理由があるときは、こうした協力依頼は断れるものとします。とはいえ、KAIGO LABも無料で講義を行うので、生徒には、KAIGO LAB アンバサダーとして、できるだけ協力していただきたいです。

KAIGO LAB SCHOOL入学説明会を実施します!

以上を読んで、KAIGO LAB SCHOOLへの入学を希望したり、より詳しく聞いてみたいと思う人のために、入学説明会を実施します。直接の入学希望者でなく、自社の若手に入学してもらいたいと考えている介護事業者の経営者の参加も大歓迎です。以下、入学説明会の概要です。

日時 2016年4月5日(火曜日)19:00〜22:00
参加定員 20名(先着順とします)
参加費用 無料
場所 ケアワークアカデミー(株式会社ケアワーク弥生)
住所:東京都文京区千駄木3-31-12ワコーレ千駄木ビル3F
当日のスケジュール ・学長/副学長挨拶
・KAIGO LAB SCHOOLの概要
・入学の条件
・カリキュラム紹介
・模擬授業(経営戦略論/リーダーシップ論)

また、すでに入学を希望している場合は、履歴書、推薦状と小論文を準備した上で入学説明会に参加してもらえると良いと思います。1期生の生徒数は、最大でも10名程度までとしたい(少人数制にしたい)ので、小論文が合格レベルに達している人数がこれを超えた場合、先着順となります。ですので、入学希望者は、早めに動いたほうが有利になります。

日程的に、この説明会に参加できないという場合は、その旨を記載した上で、別途連絡をください。説明会終了後に、説明会資料を送付させていただき、それにて出願するかどうかを決定してもらいます。

入学説明会の申し込み(定員20名:先着順)

入学説明会への参加を希望される方は、以下の「お問い合わせ」より、お申し込みください。「お問い合わせ詳細」には「KAIGO LAB SCHOOL入学説明会・出席希望」と記入してください。

KAIGOLABの最新情報をお届けします。

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