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【読者投稿8】作業療法士というリハビリの仕事につき11年ほど経ちました。

読者投稿

はじめまして。いつも楽しみに拝見しております。簡単に自己紹介を致します。作業療法士というリハビリの仕事につき11年ほど経ちました。救急病院や回復期リハビリテーション、通所リハビリテーションや訪問リハビリなど、ありとあらゆる場面で生活の中でのリハビリを行って参りました。

職業柄、ご自宅での介護生活を考えていることが多いです。ご本人はもちろんのこと、ご家族の生活リズムなども把握して「このサービスを導入したらうまくいくかな~?」「ここはご家族の力が必要だな!」と、日々、眉間に皺を寄せながら考えています。

そんな中のあるあるネタなのですが、以前の記事にありました『家族と介護職(介護のプロ)の間に生まれる「利害の対立」』は、ほんとうにしょっちゅう直面する課題です。

病気をしたり、怪我をしたり、また加齢などによって、介護が必要な状態になると、これまでどおりの生活が上手くいかなくなります。すると、どうしても「環境」の調整が必要になります。ここで「環境」というのは、いわゆる、家屋改修や福祉用具の導入など「もの」の調整だけではありません。

お体の状況に合わせた、医療保険、介護保険などを用いた介護サービスを組み立てる「こと」の調整もあります。そして、もう一つ、その方をとりまく「ひと」の調整も必要になります。

「ひと」の調整では、ある程度、事前に心の準備をしていたご家族の場合はとてもスムーズです。また、事前の準備はなくても、コミュニケーションを密にしてくれるご家族の場合も、スムーズに調整が完了します。

ところが残念ながら、面会にも全くいらっしゃらない、ムンテラ(病気や状態の説明、今後の相談)はドタキャン、時には、面倒なことに巻き込まれたくないと全てを丸なげされる方もいらっしゃいます。

ご家族によっては、身体的に、精神的に、金銭的にも何らかの課題を抱えており、介護したくてもできない、共倒れになってしまうリスクが高い方もいらっしゃいます。ですから、なかなか「ひと」の調整に時間をかけられないご家族がいることも理解しています。しかし、やはり「ひと」の調整には、ご家族の意思が必要なのです。

よりよい介護を行っていくにあたって、わたしたちからの切実なお願いです。わたしたちとしても、できるだけ、ご本人、ご家族に負担のない方法を考えたいと思っています。それを実現するためにも、できるだけ密なコミュニケーションをとらせてください。

わたしたちが持つ介護の知識や、病気などの医療にまつわる知識、介護サービスの知識をフル活用するためにも、どんなことに不安があり、どんな生活をご家族も含めて送られているのか、どういった協力体制で臨めるのか、などなど、多くのご意見や情報が必要なのです。

介護のスタッフは、ご本人やそのご家族の身代わりはできません。あくまでも、介護生活という物語の主人公は、ご本人であり、ご家族です。介護は、決して楽ではありません。それがゆえ「協業」と「工夫」が必要不可欠だと思っています。

一方的なお願いばかりで、申し訳ありません。少しでも、多くのご本人、ご家族が「介護も悪くないな」と感じられる時間が増える事を願いまして、こちらに読書投稿をさせて頂きました。

それでは、引き続き、楽しみにしております。ありがとうございました。

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