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KAIGO LAB 編集長が、事業構想大学院大学(表参道)にて介護問題について講演を行いました。

介護問題に関する講演
当日の様子(2016年1月19日撮影)

講演テーマ『介護が生み出す問題について考える』

KAIGO LAB 編集長の酒井穣(さかい・じょう)が、表参道にある社会人向けのビジネススクール、事業構想大学院大学にて、講演を行いました(2016年1月19日)。テーマは『介護が生み出す問題について考える』でした。

会場には、介護問題に関心のある企業の社長・役員から、自治体の官僚、医師や理学療法士など、様々な方々にお集まりいただきました。定員30名のところ、60名の方々に応募いただき、最後は抽選となりました。本当にありがとうございました。

平均の満足度は、4.63点(5点満点)でした。1名だけ3点(どちらでもない)という方がいらしゃったのは残念でしたが、おおむね、良好なご感想を得ることができました。以下、フリーコメントの感想をいくつかピックアップします。

◯わかりやすく、楽しく聴かせていただきました。病院から見て「在宅」を推進していく際の参考にさせていただきます。

◯祖父の介護を間接的に行っていたが、直接イメージすることはできていなかった。それをわかりやすく、また現状の把握もあわせて社会の問題点まで俯瞰して見れた実感がある。

◯非常に具体的なお話で、とても参考になりました。介護は大きなテーマで、どう取り組めばいいかずっと考えていたので、お聞きできてよかったです。

◯介護問題というと重たく難しいものという意識しかなかったが、新たな視点を多くいただいたように思います。ざっくばらんに話してくださり、ありがとうございました。

◯今まで、介護の技術的な研修会や講義を受けることが多かったのですが、ビジネス的な目線で、しかも、介護する家族の立場としての話が聞けたのは、興味深かったです。ありがとうございました。

講演『介護が生み出す問題について考える』の概要

講演は、90分の講義と、30分を超える質疑応答となりました。以下、簡単にではありますが、この日行われた講演の概要をご紹介します。

1. 介護問題をどのように位置づけるか

まず、辛く苦しい体験を乗り越えた場合、人間は大きく成長できる可能性を指摘した「心的外傷後成長(PTG:post-traumatic growth)」の理論について話をしました。その上で、介護を「すべての個人に与えられる 大きな成長のチャンス」と定義した場合、私たちは何を意識していくべきか、という「大きな問い」を立てました。これを「介護の苦しみを乗り越えるサポート」と「乗り越えた先の成長のサポート」の2つにブレークダウンしています。

2. 企業におけるビジネスパーソンの介護問題

介護保険を支払うビジネスパーソンがいなくなってしまえば、介護は崩壊します。企業にとっては、教育投資を行ってきた従業員が介護を理由に離職してしまえば大きな損失となります。ビジネスパーソン個人にとっても、介護離職をすることには多くのリスクがあります。これらの点について、データにもとづき、細かい説明を行いました。また、介護問題をビジネスチャンスとした場合、なにがポイントになるかも説明しました。特に注意したのは、介護問題を過大評価も過小評価もせず、ただ事実として説明することでした。

3. いま人事部はなにをすべきか

介護離職の爆発前夜にあるいま、企業として、なにをすべきかを具体的に述べました。介護教育が、介護離職に与えるインパクトについても、数字で説明を行いました。さらに、介護相談窓口と両立支援窓口の違いについて言及し、両立支援窓口の具体的な仕事内容についても説明を行いました。また、介護経験の少ない方のために、こうした窓口に寄せられたリアルな相談内容とそれへの回答の事例を2つ(サンプルとなっている人々の許可を得た上で、個人が特定できない形で)ご紹介しています。

お知らせ

KAIGO LAB を運用する株式会社 BOLBOP は、介護に関する講演・教育をはじめとして「両立支援窓口」を内製するための育成プログラム(最低5日間から)を提供しています。この育成プログラムには、各種アセスメント項目やアセスメント方法の伝達、両立カルテの基本フォーマットが含まれます。さらに、インテークや相談のケースワークなども入れています。この育成プログラムは、本人やご家族の同意をいただいた上で、複数の介護現場(介護施設、訪問介護など)を実際に体験しながら、介護について学ぶ形式を基本としています。プライバシーはもちろん、事故発生時の取り決め(保険加入を含む)などにも配慮をしています。講演や研修に興味のある経営者・人事部の方は、以下よりご連絡ください(研修スロットに限りがあるので、スケジュール組みがボトルネックになる点だけ、ご理解ください)。

 

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