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介護の業務上疾病(職業病)約8割を占めるのが腰痛!注意点とストレッチ方法【動画12】

腰痛

業務上疾病(ぎょうむじょうしっぺい)とは?

いわゆる「職業病」とも呼ばれるものです。特定の業務に起因する負傷や病気の総称で、特に法律で定められているものを指しています(労働基準法施行規則第35条など)。

介護を含む保健衛生業という分野においては、この業務上疾病として報告されるものは、腰痛が全体の8割にもなります。介護というのは、それだけ腰への負担が大きいということです。介護のプロはもちろん、要介護者の家族である介護者も、腰痛には特に注意しないとならないということです。

腰痛への対応はかなり難しい

腰痛は、医学的には「特異的腰痛」と「非特異的腰痛」に分類されます。ここで「特異的腰痛」とは、医師による診断で原因がこれとわかるものです。ヘルニアなどが「特異的腰痛」に相当します。これが腰痛患者の約10〜15%を占めるそうです。

これに対して「非特異的腰痛」とは、厳密には原因が特定できない腰痛のことです。これが腰痛患者の約85~90%を占めるそうです。つまり、ほとんどの腰痛は、現代の医学では、原因の特定が困難ということになります。

医学的にはともかく、生物学的には、腰痛の原因はある程度わかっています。それは、人類が直立2足歩行をしているからです。本来は4本足で歩行していた猿が、人間になって2本足で立って歩行を始めたときから、そもそも無理な姿勢で生きているわけです。しかしだからといって、4本足での歩行をはじめるわけにもいきません。根本原因はわかっていても、この治療はできないということです。

ですから、いったん腰痛を発症してしまうと、その治療は難しいわけです。腰痛で、整体やマッサージに行かれたことのある人も多いと思いますが、それで腰痛がスッキリ完治することはないと思います。結局、自然治癒に任せるしかなかったりするのです。そうなると、腰痛というのは、事後の治療ではなくて、事前の予防こそが命ということになります。

腰痛予防の基本的な考えかた

介護では、前かがみになったり、中腰になったりしての作業が多くなります。また、変な形に腰をひねって、その形を維持しながらの作業もあります。こうした介護の作業から腰を守るためには(1)休息をとる・ストレッチをする(2)意識的に同一姿勢を避ける(3)腰への負担が軽減される介護器具を使う、といった3点が大事になってきます。

ストレッチですが、スペースのないところでも、椅子に腰掛けながらやれるストレッチを知っておくと便利です。この椅子でのストレッチ方法をわかりやすく解説してくれている動画があります。9万回以上再生されている、人気の動画でもあります。
 

腰が不安だからと言って、腰に手をかけて後ろ向きにそらすようなことは誰でもやるでしょう。ただ、整体に行くとわかりますが、腰痛は腰だけのストレッチで予防できるものでもなく、この動画にあるような、全身のストレッチが重要になってきます。面倒がらずに、こうした動画などを参考にして、ストレッチについても学んで行きたいものですね。

※参考資料
・中央労働災害防止協会, 『介護業務で働く人のための腰痛予防のポイントとエクササイズ』, 平成22年10月
 

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