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介護をめぐる詐欺行為に注意;東京都綾瀬市からの警鐘ほか

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介護関係の詐欺が、増えてます!

介護をめぐる詐欺行為について、東京都綾瀬市役所がホームページで注意喚起しています。行政によるこうした発表は、ありがたいですね。対策とあわせて、注意しておきたいです。

中には、介護保険のサービス事業者や市町村職員などと名乗るケースのほかに、実在する市職員の名をかたるケースや利用するサービス事業者、主治医まで調べているとみられるケースもあり、手口は巧妙です。

内容的には、「介護保険料の集金」の他に、「ホームヘルプの料金の集金に来た」、「介護保険の手続きの代行をしてあげる」、「介護保険料の口座振替の代行を行うので、通帳と印鑑を預けないか」など金銭の支払いを求めるケースや通帳と印鑑をだまし取るケースが多いようです。

・その場で金銭の支払いをしない。書類に署名や押印をしない。
・その場で相手の氏名と連絡先を聞いて、市役所の担当窓口へ相談・確認をする。
・「家族(○○さん)と相談する」と言って、その場はいったん帰ってもらう。

「介護施設の入居枠」に関する詐欺に注意!

介護施設は、これからも足りない状況が続いていきそうです。特に、安価に必要なサービスが受けられる特別養護老人ホームに関しては、その入居待ちが、現時点でも100万人規模だと言われます。

そうした状況を受けて「介護施設の入居枠」というものも、詐欺の商材として生まれてしまっています。FNNの記事『高齢者の預金を不正に引き出す70歳ぐらいの女の映像公開』(2015年8月20日)によると、次のような事件が発生しているようです。

被害に遭った女性の家には、男の声で介護施設の入居枠の購入を持ちかけ、「手続きのために、キャッシュカードを借りたい」という、うその電話があり、そのあと、この女がカード2枚を受け取り、合計100万円を引き出したという。

お手柄ヘルパー、詐欺被害をくい止める!

こうした状況の中、詐欺被害をくい止めたヘルパーが出てきました。新潟日報の記事『介護ヘルパーらが特殊詐欺防ぐ 県内初 福祉施設に感謝状』(2015年7月6日)に、その背景が書かれています。

伊藤さんは5月20日、担当している上越市内の80代女性宅を介護で訪問した際、女性が電話で相手から「100万円を取りに来る」と要求されているのを聞いた。不審に思い、上司に報告。女性は電話の相手を長男と思い込んでいたため、伊藤さんの勤務先が長男と連絡を取り、詐欺だと分かった。再び「直江津駅に着いたから直接向かう」との電話があり、清水さんら4人と連携して電話に出るなどし被害を防いだ。

介護は、やはりチーム戦です。普段から、医師、看護士、ケアマネ、ヘルパーらと連携して、被介護者の健康と幸せのみならず、危険からの回避も実現していきたいものです。

わたしたちは、なにをしなければならないのか

そもそも、詐欺師たちにとって、認知能力の低下した独居老人は、格好のターゲットです。詐欺にあってしまうと、後になってお金を取り戻すことは絶望的です。くれぐれも、十分な防御策をとっておくべきでしょう。

防御策としては、先の綾瀬市からの警鐘に対応するだけでなく「後見人」の設定についても考慮しておくべきです。高齢者の判断能力が弱くなっていくのは自然なことです。それをただ見ているだけでは、よくありません。
 

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