閉じる

介護の保険、増えてきています(フコクしんらい生命)

介護の保険、増えてきています(フコクしんらい生命)

太陽生命が扉をひらいて2年

生命保険業界で初めて、認知症をカバーする保険を開発・販売したのは太陽生命でした(2016年2月2日発表)。もちろん、介護をカバーするという意味では明治安田生命(介護のささえ/2012年7月26日発表)なども展開していました。ただ、認知症のカバーとなると、太陽生命が扉を開いたと言えます。

そうした中、フコクしんらい生命が認知症をカバーする(認知症診断給付金がつく)介護の保険「介護保障定期保険特約」を発表しています。そのプレスリリースに書かれている文章には、なんとも複雑な思いがさせられます。以下、その文章を引用します。

急速に進展する高齢化社会の中で、自助努力により認知症や介護に備えるニーズが高まっている現状を踏まえ、早期診断・早期治療が重要とされる認知症に対する診断給付金、また、公的介護保険制度の要介護2以上の認定に対する介護保険金などの保障をご準備いただける商品として開発いたしました。

要するに、国が準備している介護保険では、実質的に足りないということを言っているのです。もちろん、これは保険会社のポジショントークと見ることも可能です。しかし、保険業界の人に話を聞くと、介護に関する保険はかなり売れているとのことでした。つまり、これは保険を購入する顧客の認識でもあるということです。

通常の生命保険を見直して介護に備えることも考える

日本には、生命保険に加入している人が多数います。生命保険は、自分の死後の家族の生活を考えてのものでしょう。ただ、そうしたケースには遺族年金というものがあることは、意外と知られていないかもしれません。

遺族年金は、国民年金または厚生年金保険の被保険者が死亡した場合、遺族が受けることができる年金です。受け取りの条件などについては注意が必要ですが、実は、普通に国民年金や厚生年金に加入しているだけで、死後の家族の生活(の一部)は、ある程度保証される制度があるのです。

保険は、人生にとって非常に重要なものなので、しっかりと考えなければなりません。そこで検討したいのが、自分の加入している保険が生命保険に偏重していたら、介護をカバーする保険についても勉強して考えていくことです。自分に介護が必要になった場合、家族の生活が苦しくなる場合は特に、この検討が必要でしょう。

保険の見直し窓口やファイナンシャルプランナーを活用する

とはいえ、保険には様々なものがあり、自分だけで考えるのは、なかなか難しいものです。デパートなどに保険の見直し窓口ができてきているので、そうしたものを活用するのも手でしょう。最近は介護に強いファイナンシャルプランナーも登場してきていますので、そうした人に相談するのも有効かもしれません。

気をつけたいのは、保険会社も商売だということです。最後の判断は自分の責任になることも、忘れてはなりません。ただ、先の引用にある「自助努力により認知症や介護に備えるニーズが高まっている現状」というのは事実だと思います。今後は、日本の社会福祉のための財源が枯渇していく可能性が高いからです。

いざという時に、なんの準備もしていないと、大変なことになります。ただ、その準備の中身については、誰かに相談することはできても、決めるのは自分自身でしかありません。そして、自分の死後のことはもちろんなのですが、自分に介護が必要になったときのこともまた、誰もが考えておかないとならないでしょう。

※参考文献
・フコクしんらい生命保険株式会社, 『認知症診断給付金付「介護保障定期保険特約」の販売開始について』, プレスリリース, 2018年2月16日
・明治安田生命保険相互会社, 『「介護のささえ」の発売について』, プレスリリース, 2012年7月26日
・日本年金機構, 『遺族年金』, 2017年8月1日更新

KAIGOLABの最新情報をお届けします。

この記事についてのタグリスト

ビジネスパーソンが介護離職をしてはいけないこれだけの理由