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介護保険料の滞納で差し押さえ・・・高齢者1万3千人にも(ニュースを考える)

介護保険料の滞納で差し押さえ・・・高齢者1万3千人にも(ニュースを考える)

介護保険料は、改定ごとに上がっていく

介護保険料は、40歳から徴収されることになっています。現在の平均は、月額、約5,500円の徴収です。しかし、これでは全く足りないため、2025年には、約8,200円まで上がることが見込まれています。

この介護保険料の支払いが滞り、差し押さえの処分となてしまう高齢者が増えています。今現在も、過去最多を更新していますが、今後もますます増えていきそうです。以下、読売新聞の記事(2017年6月1日)より、一部引用します。

介護保険料を滞納し、市区町村から資産の差し押さえ処分を受けた65歳以上の高齢者が、2015年度に1万3371人で過去最多となったことが、厚生労働省の調査で分かった。(中略)

大半の人は年金から天引きされているが、年金が年18万円未満の人は自分で納める必要があり、こうした人たちが滞納者となっている。預貯金が少ないことも多く、処分を受けて実際に滞納分を回収できたのは6割にとどまった。

40歳未満の年齢層からも徴収される可能性が・・・

こうした状況を受けて、介護保険料の徴収を、現在の40歳以上から、40歳未満にも拡大するという議論が、厚生労働省内部にて開始されているようです(NHK, 2016年)。ただでさえ、シルバー民主主義と揶揄されるような状態にある日本で、ここからさらに、若年僧が痛めつけられる方向なのです。

とはいえ、2014年度には「初の1万人超え」と言われたばかりなのに、2015年度には「1万3千人超え」というペースで、差し押さえ処分が増えているわけです。おそらく、今年の2017年度には、2万人を突破するような状況にもなるはずです。

生きるための貯蓄が足りないと考えている高齢者は、すでに6割を超えています(TBS, 2016年)。そうした高齢者からの徴収が今後増えていくことを考えると、やはり、40歳未満からの徴収も必要という結論になってしまいそうです。

長生きするリスクとどう向き合えばよいのか

よく言われることですが、増税(各種税金および社会保険料の増加)と自己負担増が確実となる日本の未来をおもうと、長生きするリスクが強調されてきます。長生きをすればするだけ、差し押さえ処分や自己破産してしまう可能性が上がっていくからです。

これは、どこかの高齢者がホームレスになるといった話ではありません。私たち自身が、ちょっと長生きするだけで、簡単にホームレスになってしまう可能性が高まるということなのです。「まさか自分が」という認識が、一番危険です。

大病を煩い、入院が長引いたりすれば、貯金は簡単に無くなります(あれば、ですが)。年金も、徐々に減らされたりすることを覚悟しなければなりません。そうして、増税と自己負担増が続いていくとするなら、誰にとっても恐ろしい未来が待っています。

※参考文献
・読売新聞, 『介護保険滞納、高齢者差し押さえ最多1万3千人』, 2017年6月1日
・NHK NEWS WEB, 『介護保険料の負担対象 厚労省 拡大を検討へ』, 2016年8月31日
・TBS NEWS, 『「老後の備え足りない」 60歳以上の6割近く』, 2016年5月20日

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