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自分は詐欺に合わないと思う?高齢者のほうが自信を持っている(ニュースを考える)

自分は詐欺に合わないと思う?高齢者のほうが自信を持っている

高齢者をターゲットとした詐欺が増えています

高齢者は、老化にともなって、様々な判断能力が低下してしまいます。それを見越して、高齢者をターゲットとした詐欺も増えています。実際に、高齢者から寄せられる詐欺に関する相談件数も、以下のとおり増え続けています。

詐欺に関する高齢者からの相談件数

相談をする段階では、すでに詐欺の被害にあってしまった後ということも多いようです。そして、こうして詐欺に支払ってしまう金額は、高齢者の平均で約500万円にもなります。500万円も支払ってしまえば、その後の生活はかなり苦しくなるでしょう。場合によっては、死活問題です。

高齢者のほうが詐欺を警戒していない?

人間が詐欺にあってしまうのは、詐欺に対する警戒が不十分な場合です。嫌なことですが、他人のことを簡単に信頼してはいけないのです。しかし、ターゲットになりやすい高齢者のほうが、詐欺への警戒が足りていない可能性があるのです。以下、朝日新聞の報道(2017年3月12日)より、一部引用します(段落のみKAIGO LABにて修正)。

振り込め詐欺などの特殊詐欺について、高齢者の約半数が「自分は被害にあわない」と考えていることが内閣府の世論調査でわかった。警察庁によると、特殊詐欺の全国調査は初めて。被害の約8割は高齢者で、危機意識の不足が浮き彫りになった。

調査では、「被害にあわないと思う」との回答が全年齢で39・6%だったが、65歳以上では48・4%に上った。一方で「被害にあうかもしれないと思う」は全年齢で4・8%、65歳以上では3・9%だった。「被害にあわないと思う理由」を複数回答で尋ねると、65歳以上では「知らない電話に出ない、不審な電話はすぐ切る」が57・8%で最も高く、「だまされない自信がある」が50・4%で続いた。(後略)

なにごとも油断大敵なのですが、困ったことです。高齢者には、こうした傾向があるからこそ、詐欺のターゲットにもなりやすいのでしょう。長年生きてきた経験から、自分の判断に自信があるのかもしれません。しかし、若いころには詐欺のターゲットから外れていたというだけの話かもしれないのです。

高齢者をターゲットとした詐欺について

KAIGO LAB でも、高齢者をターゲットとした詐欺について、何度も記事にしてきました。とにかく、長年の関係がある人からの話であっても、その場で金銭の支払いをしないことが大切です。書類に印鑑をつくのもダメです。

うまい話があっても、まずは、相手の氏名と連絡先を聞いて、警察や市役所の相談窓口に連絡をするようにしましょう。その場では、相手に対して「家族(または○○さん)に相談する」と伝えるようなクセをつけておくことが大事です。

当たり前のことなのですが、うまい話というのは、この世界に存在していないのです。仮にあったとしても、そこには相応のリスクがあります。詐欺というのは、基本的に、リスクがないことを宣伝してくるものです。「どう考えても、損をするはずのない話」であれば、ほぼ100%詐欺です。

こうした話を持ち込んでくる詐欺師は、ほとんど例外なく、態度や身なりもよく、とても詐欺師のようには感じられないものです。場合によっては、長年の友人だったりすることもあります。いずれは、人工知能によって、詐欺の被害も最小限におさえることができるようにもなるでしょう。しかし今はまだ、十分な警戒が必要なのです。

※参考文献
・内閣府, 『高齢者の消費者被害の実態について』, 2016年3月13日
・朝日新聞, 『「特殊詐欺被害、自分は大丈夫」高齢者48% 内閣府』, 2017年3月12日

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