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ちょっとした工夫で、介護費用を節約する!(3つの事例紹介)

ちょっとした工夫で、介護費用を節約する!(3つの事例紹介)

いくらあっても足りない介護の費用

介護施設であれ、自宅での介護であれ、介護の経済的負担は、想像以上にかさむものです。介護保険サービスの利用料だけではありません。リハビリ・パンツやパット、医療費に交通費など、一口に介護関連の負担と言っても、その中身は様々です。

介護に関わる家族は、多くの場合、介護の専門家ではありません。介護の経験が豊富という人も少ないはずです。ですから、どうしても介護職(介護のプロ)が言うことを、そのまま聞き入れてしまうことも多いのでしょう。しかし、経済的負担を削るための努力は、自分の頭で考えていくことも大切です。

携帯電話の料金プランを例にするとわかりやすいかもしれません。携帯電話の契約では、複雑で細かく設定されたプランに悩まされます。面倒だからということで、なんとなく店員さんが勧めてくれたプランにしてみたところ、後になって、必要のないサービスが入っていて、高すぎると感じたことはありませんか?

介護における経済的負担もこれと同じなのです。ちょっとした工夫や、サービス内容の見直しをするだけで、削れるものがあったりします。その最たるものの1つが、福祉用具や住宅改修と呼ばれる負担です。そうした実践の実例をいくつかご紹介します。

事例1:食器における一工夫

脳梗塞で上肢(肩口から先の手)に麻痺がある人は、食事の際に、お箸やスプーンなどが扱いづらいケースがあります。ここで介護職としては、握りが太く、滑りにくい「自助具」と呼ばれる用具をおすすめするのが普通です。もちろん、機能的に優れているため、おすすめにも理由があります。しかし、ある家族は、スプーンやフォークの柄にタオルを巻いて、輪ゴムを十数回巻きつけて握りを太く、滑りにくくしたものを利用していました。それだけで「自助具」に劣らない効果もありました。もちろん家にあるもので出来るので無料です。

事例2:トイレにおける一工夫

一人暮らしの要介護者で、トイレの工夫をしている人がいました。足腰が弱っており、なんとか壁や柱の出っ張りにつかまりながら、ヨロヨロと排泄をしていました。一番の危険は、トイレが終わった後に、180度向き直って、トイレタンクの横についているレバーで水を流すという動作でした。向きを変えることはもちろん、前傾姿勢になって小さなレバーを回すという動作には、転倒の危険があります。経済的な理由もありますが、賃貸アパートのため、手すりをつける大掛かりな住宅改修自体がNGでした。ここで行われた工夫は、トイレタンクのレバーに紐を付けて、100円ショップに売っている壁掛け用のS字フックを介して、便座に座った時に手が届く位置に握りを付けた紐を垂らすというものでした。これで十分、快適で安全な状態になったのです。

事例3:手すりにおける一工夫

自宅内の移動が不安定なため、据え置きの手すりを数個レンタルしていた要介護者がいました。片方の手で掴みながら歩いていたのですが、歩行がさらに不安定な状態に進んでしまい、片側の手すりだけでは転倒のリスクが高まりました。さらに据え置きの手すりをレンタルし、左右両手で平行棒のように手すりを準備しようと考えたのですが、これでは介護保険の限度額をオーバーしてしまうことがわかりました。そこで、衣装箱などを、手すり代わりとして、部屋のインテリアを崩しすぎないように配置しました。手すりと家具につかまりながら歩くことができ、その後も問題なくこの状態を維持しています。

自分たちで考えるだけでなく、介護職にも聞いてみよう

先の事例の他にも、介護用の靴の購入を検討していた家族が、学生の上履きで代用したところ、それで大丈夫だったという話もあります。しかし、こうした事例は、ベテランの介護職はよく知っているのですが、一般には知られていません。

介護用品は、需給バランスの関係で、どうしても料金が高いものが多いのです。また、やはり、介護専用の用具の方が品質が良いような気持ちになるのも仕方のないことでしょう。どうせなら、専用のものを使いたいという気持ちもわかります。

しかし、工夫次第でできることは意外に多くあるものです。そもそも、介護専用の用具が買えるようになったのは、ごく最近のことです。昔の人は、こうしたことを、自分たちでなんとかしていたのです。どうしてもアイディアが浮かばなければ、ぜひ、介護職から助言してもらうようにしましょう。

注意したいのは、誰にも相談しないて、自分だけで判断してしまうと、転倒リスクをはじめとした、様々な危険性があるということです。良い考えだと感じたときほど、介護職に相談するのを忘れないようにしてください。

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