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高齢者の幸福度に関する調査;男性は配偶者、女性は経済的自立がカギ

高齢者の幸福度

高齢者の幸福度は、なにに依存しているか

高齢者のライフスタイルについて調査・研究している特定非営利活動法人「老いの工学研究所」が、高齢者の幸福度に関する調査を実施しています。その調査結果について考えてみます。

まず面白いのは、幸福度が高い(80点以上)高齢男性は、その約8割が配偶者と同居していることです。これに対して「一人暮らし」の高齢男性で幸福度が高かったのは、わずか4%にすぎませんでした。

高齢女性の場合は、幸福度が高い(80点以上)ことと、結婚状況や配偶者の存在の関係性はあまり大きくありませんでした。配偶者のあるなしよりも、経済的な不安がないことや、健康面での不安が少ないことが、高齢女性にとっては重要なことのようです。

要介護者が男性か女性かによって対応が変わる

この調査結果から考えると、要介護者が男性なのか、女性なのかによって対応が変わってきそうです。例えば、高齢夫婦のどちらかが介護施設に入所することになった場合、よりケアが必要なのは男性ということが見えてきます。

男性の幸福度には、配偶者の存在が非常に大きいわけです。その関係性が少なくなってしまうことは、男性にとってのほうが、女性にとってよりも辛いことになりそうだからです。

その意味では、女性のほうが強いと言えそうです。経済的に、また健康面での不安が減少する限り、要するに自立が守れる限りは、幸福でいられるということなのでしょう。

介護サービスを受けたがらない問題

特に高齢男性の中には、介護サービスを受けたがらないケースが多いと言われます。その本質的なところは、介護サービスが嫌なのではなくて、配偶者との時間が失われてしまうことを気にしている面もあると考えられます。

ここは、配偶者となる女性にとっては、ちょっと面倒なことかもしれません。ただ、そうした男性心理を理解してあげた上で、介護サービスを考えないと、せっかく苦労して見つけた良質な介護サービスも、使ってもらえないことにもなりそうです。

もちろん、こうした考察は、あくまでも一般論です。女性にも、配偶者との関係性こそ重要な人もいるでしょうし、逆に男性でも、自立こそ大事と考えている人もいるでしょう。それでも、ヒントになる部分もあると思います。

※参考文献
・特定非営利活動法人/老いの工学研究所, 『高齢者の「幸福度」は、何と関係しているのか?』, 2013年4月22日
 

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