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知ってましたか?自宅を訪問してくれる「介護サービス」を利用するときの基本と注意点

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自宅を訪問してくれる介護サービスについて

安価な介護施設である、特別養護老人ホームに入ってもらいたいと思っても、そもそも数が足りません。入所待ちをしている人だけで、ほとんど100万人規模というのが現実です。しかし国は、介護のための財源確保に悩んでいる状態です。

そこで国は、在宅介護を進めようとしています。本来であれば、介護施設に入所すべき状態にある被介護者であっても、自宅で介護が行われるという状況は、避けがたく発生してしまいます。こうした状況での在宅介護は、本当に大変です。

そこで頼りになるのが、自宅を訪問してくれる介護サービスです。これには、大きく分けて、2種類のサービスがあります(正確には7種類とも言われますが、今回は、わかりやすさのために簡略化しています)。

それらは(1)ヘルパーによる訪問介護サービス(2)看護士などによる訪問看護サービスです。実際に、彼らの訪問をはじめて体験すると、そのありがたさに、思わず涙が出ることもあります。

こうした在宅介護の場合、要介護認定を受けたら、ケアマネージャー(通称ケアマネ)に相談しながら、この2種類の介護サービスを計画的に使い分けていくことになります。ケアマネは(1)に当たる現場寄りのヘルパーと、(2)に当たる医療寄りの看護士の間に立っている存在です。

(1)ヘルパーによる訪問介護サービス

ヘルパーは、正式には「訪問介護員」と呼ばれる人々です。彼らは、契約をした被介護者(利用者)の自宅を訪問して、食事・入浴・排泄などの身体に関する介護(身体介護)や、掃除・買い物・調理・洗濯などの生活に関する支援(生活援助)をしてくれます。通院などを目的とした乗車・移送・降車の介助サービスを提供してくれる事業者もあります。

庭の草むしりや、被介護者には該当しない他の家族のための調理、ペットの世話などは、一般には訪問介護の契約範囲には入らないので注意してください。ヘルパーは、様々なことをしてくれる人々ですが、ヘルパーは「お手伝いさん」ではありません。介護者や被介護者が、こうした契約範囲を超えたことを要求すると、トラブルになりやすいので注意してください。

(2)看護士などによる訪問看護サービス

訪問看護とは、看護師(および保健師・助産師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)などが、利用者の自宅を訪問して、医師の指示と連携により行われる、医療の専門家による「看護」です。

具体的には、健康状態の観察と助言、各種検査と看護、療養環境を改善するためのアドバイス、在宅リハビリテーション、介護者の相談受付、精神・心理的な看護、様々なサービスの利用法に関する相談受付、終末期の看護などを提供してくれます。

訪問の介護サービスにおける一般的な注意点

とても助かるサービスであっても、客観的に見れば、これは「自宅に他人が来る」ということです。訪問サービスを上手に活用すればするほど、こうして自宅を訪れる「他人」の数は、どんどん増えていきます。そうなると、トラブルの可能性も増えていきます。

特に「○○がなくなった!」というときに注意してください。そのほとんどは、老化により忘れっぽくなっている被介護者(利用者)の責任です。それにも関わらず、訪問サービスを提供してくれている人々が「疑われてしまう」ということが、頻繁に起こります。

現場で介護に携わるような人々は、基本的に善人です。そうした人々が、窃盗をはたらくという可能性は、ほとんどゼロです。マスコミでは、そうしたニュースが大きく取り上げられるので、現場はイメージ悪化に迷惑しているというのが実情です。

ですから、介護者としては、お世話になっている介護のプロたちが、無駄に疑われてしまわないような環境の整備に注意しなければなりません。貴重品をそこらへんに置いておかないとか、大事な書類は被介護者の自宅ではなく、どこか別の場所に保管するとか、通帳や印鑑といったものは、介護者のほうで管理するとか、そうした対応が必要になります。

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