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【注意喚起】デイサービス利用中・・・空き巣が!

【注意喚起】デイサービス利用中・・・空き巣が!

デイサービスを利用していることは周囲に伝わりやすい

要介護者には、様々なデイサービスが必要です。運動を重視するところ、娯楽を重視するところ、様々です。そして特に、入浴については、狭い自宅で危険を犯して行うよりも、デイサービスでの入浴サービスを利用したほうがよいことが多いのです。中には入浴に特化したデイサービスもあるくらいです。

デイサービスを利用するときは、だいたい、送迎の車がやってきます。こうした車には、車椅子の昇降機がついていたりしますし、介護事業者の名前がボディに印刷されていたりもします。こうしたことから、誰がデイサービスを利用しているのかは、周囲に伝わりやすく、プライバシーの問題は以前から指摘されることがありました。

しかし、独居の高齢者が介護を必要とすることが増えている今、プライバシーとは別の問題が強調されつつあります。それは、独居の高齢者がデイサービスを利用する場合、周囲に、その高齢者の自宅が「規則正しく留守になる時間」を正確に伝えてしまうということです。これが空き巣にとって都合がよいのは明らかでしょう。

高齢者のタンス預金の危険性が高まっている

高齢者の多くは、電子マネーよりも現金を好みます。高齢者の3割は電子マネーを使っていますが、逆に7割は現金しか使わないというのが統計上の事実(総務省, 2015年)です。また、特に要介護状態となり、頻繁な外出をしなくなった高齢者は、普通よりも多くの現金を自宅に持っていること(タンス預金)が増えてしまいます。

そんな懸念がある中、西日本新聞が、デイサービス利用中の空き巣を逮捕したというニュースが入ってきました。実際には、こうしてニュースになる以上に被害は拡大している可能性が高いということも付け加えておきます。以下、西日本新聞の記事(2018年3月22日)より、一部引用します。

福岡県警は22日、デイサービスを利用中のお年寄りらの自宅に侵入し、空き巣を繰り返して総額1060万円相当を盗んだとして、住居侵入および窃盗容疑で、福岡県筑後市、元介護士の無職女(40)を久留米区検に送致し、捜査を終結した、と発表した。(中略)

昨年から福岡県筑後地区で、高齢世帯の住民らがデイサービスを利用して家を留守にしている間に、空き巣被害に遭うケースが相次いだことから、県警の関係各署が合同で捜査した結果、元介護士の女を突き止めたという。県警は全部で29件の容疑を確認している。

個人でも対策を考える必要がある

こうして空き巣が捕まっても、多くの場合、盗まれた現金はすでに使われており、満額で戻ってくることは(まず)ありません。そうなると、高齢者としては、空き巣は捕まればそれでいいということにはなりません。とにかく、予防するしかないのです。

まず、空き巣の手口としてもっとも多いとされるのが、鍵がかかっていない家への侵入(43.6%)と、窓ガラスを割っての侵入(39.3%)です。テレビなどで取り上げられる鍵を開ける手口いわゆりピッキングは、非常に少ない(0.02%)という事実を認識しておく必要があります(セコム, 2015年)。

そこですぐにでも考えられる対策は(1)きちんと鍵をかけること(2)窓ガラスに防犯フィルムを貼ること、の2つです。送迎に自宅を訪れる介護職も、高齢者がきちんと家に鍵をかけたかは確認するようにしてください。また、防犯フィルムは、外から窓ガラスを割るのを困難にするものなので、有効です。

とはいえ、デイサービス利用中の数時間という長時間があれば、こうした対策も破られてしまう可能性が高まります。そうなると、どうしても検討したいのが、防犯カメラの設置でしょう。とはいえこれは、高齢者個人では難しい可能性があります。

今後は、介護事業者のサービスの一部として、自社サービスの利用者が、自宅を留守にするときは、据え置き型の防犯カメラを設置するといったことが増えていくと考えられます。防犯カメラも安くてよいものが増えてきているので、据え置き型であれば、それほど高額にはならないでしょう。介護事業者は、ぜひ、検討してください。

※参考文献
・総務省, 『統計からみた我が国の高齢者(65 歳以上)』, 2015年9月20日
・西日本新聞, 『デイサービス利用中の高齢者宅に空き巣 1060万円 元介護士の女を容疑で逮捕 福岡県警』, 2018年3月22日
・セコム, 『家庭の防犯対策』, 2015年10月21日

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