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在宅介護は、24時間対応が急務(定期巡回・随時対応型訪問介護)

在宅介護は、24時間対応が急務(定期巡回・随時対応型訪問介護)

定期巡回・随時対応型訪問介護をご存知ですか?

定期巡回・随時対応型訪問介護という制度は、知らないと損をする介護サービスの代表格です。このサービスは、24時間、365日の在宅介護を、月額定額制にて提供してくれるという、ほぼ究極のサービスなのです。安くて、使い放題というと、伝わりやすいでしょうか。

このサービスは、2012年に、国によって創設されたものです。しかし、数年経った今も、あまり、普及が進んでいません。その理由は(1)このサービスの存在が知られていないこと(2)このサービスが設置されている地域が少ないこと、の2つです。以下、神戸新聞NEXTの記事(2017年2月16日)より、一部引用します。

兵庫県は2017年度、団塊の世代が後期高齢者(75歳以上)となる「2025年問題」に対応するため、在宅介護を24時間体制で支える環境整備に乗り出す。定期巡回や随時対応の訪問介護・看護サービスを行う事業所が県内全41市町のうち、15市に34カ所しかないため、事業参入の障壁である人件費を補助。こうしたサービス自体が知られていないことも課題とみて、個別の介護計画「ケアプラン」を作るケアマネジャー(ケアマネ)や利用者への周知も図る。

加東市では昨春、「老老介護」の末、当時82歳の夫が79歳の妻を殺害する事件も発生した。県は後期高齢者が増える2025年問題の対策として、事業者▽ケアマネ▽利用者-にそれぞれ働き掛ける3本柱で施策を展開。75歳を境に要介護状態になるリスクが跳ね上がるとされており、要介護高齢者の急増に備える。17年度当初予算案に経費約4800万円を計上した。

ケアマネや自治体の窓口に聞いてみましょう

定期巡回・随時対応型訪問介護について、まずは、ケアマネに聞いてみましょう。新しくて、あまり普及していないサービスなので、ケアマネも認識していないことがあります。ケアマネが認識していない場合は、自治体の窓口にかけあってみてください。

面倒ですが、このサービスが利用できれば、在宅介護が、かなり楽になります。特に、夜間の排泄対応などに悩んでいる場合は、本当に助かります。仕事をしながら介護をしている場合、このサービスは、介護離職に至らないための切り札になりえます。

とはいえ、定期巡回・随時対応型訪問介護を設置している自治体が少ないので、存在しない場合は、あきらめるしかありません。ただ、その場合であっても、自治体の介護窓口などで、このサービスを設置してもらえるように要望を出しておきましょう。場合によっては、自治体の職員も、このサービスを認知していない可能性もあるからです。

定期巡回・随時対応型訪問介護を逆から見てみると・・・

サービスを利用する側からすれば、定期巡回・随時対応型訪問介護は非常に助かるものです。ただ、どうしても心配なのは、このサービスを提供する側の介護職のことです。24時間、365日の対応をする介護職の心身の健康は、本当に維持できるのでしょうか。そこへのケアはあるのでしょうか。

昨今、ファミレスやコンビニでも、24時間対応が見直されはじめています。夜間はあまり儲からないということもありますが、そもそも、深夜から朝にかけての労働をしたいと考える人材が少ないということもあるでしょう。人口減少によって、労働力は減っていきます。魅力的な職場でないと、働いてくれる人がいなくなる時代なのです。

いかに、サービスを利用する側からみて便利だとしても、労働する側からみて魅力的でなければ、そうしたサービスは持続可能とは言えません。将来的には、こうした24時間対応の世界でこそ、ロボットや人工知能の活躍が期待されるでしょう。

※参考文献
・神戸新聞NEXT, 『24時間在宅介護、参入後押し 県17年度予算案』, 2017年2月16日

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