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親の介護がはじまっても、それまでのキャリアを維持できる人の割合は?

親の介護がはじまっても、それまでのキャリアを維持できる人の割合は?

約半数の人が、親の介護によって働き方を変える

オールアバウトが、親の介護に関するアンケート調査(介護経験者663人・介護未経験者443人を対象)をし、結果を公表(2018年12月21日)しています。その中で、親の介護がはじまる前と後で、雇用形態などのキャリアに変化があったかどうかを問うものがありました。

その結果は、親の介護によって働き方が変わったのは、男性の44%、女性の61%でした。この数字の男女差からは、まだまだ、介護は女性がするものという空気が残っていることがわかります。

とはいえ、この空気は少しずつ変化してきています。特に、妻が義理の両親を介護するというケースは、急速に減ってきています。このため、今後は、男女によらず、だいたい半数の人が、親の介護によって、自らのキャリアを変える必要性に迫られていくものと考えられます。

この半数という数字についてどう感じるか

約半数の人が、親の介護によって、自らのキャリアを変更しているという事実について、感じ方は大きく別れるものと思われます。たとえば現在、介護離職をしてまで親の介護をしている人からすれば、親の介護によってキャリアを変えなくて済む人が半数もいることが信じられないでしょう。

ただ、この半数というのは、現時点での数字にすぎません。多くの介護は、時間とともに重度化していきます。そうした重度化の度合いが、あるレベルを超えた場合、いまのところはキャリアの変更を強いられていない人々も、変更を考えざるを得なくなる可能性が高いのです。

そうなった場合、親を老人ホームに入居させられるだけの資産がある人と、そうでない人で、大きく将来の形が変わってしまいます。介護が重度化している場合、24時間365日のケアが必要になることも多く、それを在宅で行うことには、かなりの困難が伴います。そこで老人ホームに頼れるかどうかは、一つの分水領でしょう。

自分でコントロールできることに集中するしかない

親の介護において、親にどのような介護が必要になるかは、子供にはコントロールできません。それでも、親の介護が、今の状態よりも重度化しないようにすることは可能です。そのためには、介護について少しでも正しい知識を得つつ、介護の専門性を持った優れた介護職に出会うことが重要になります。

優れた介護職に出会うためには、当たり前ですが、多数の介護職に会っていくしかないでしょう。また、家族会などに参加して、優れた介護職の情報を得ていくことも大事です。その上で、なんとか自分のキャリアを維持していくことを考えていくべきでしょう。

たとえ、自分のキャリアを変更せざるをえない状況になっても、少しでも、自分を犠牲にしない方向にしていかないと、自分自身の老後も壊れてしまいます。どのような状況になったとしても、介護は自分一人ではできないことを知り、優れた介護職を探すということを諦めてしまってはならないのです。

※参考文献
・オールアバウト, 『親の介護に関するアンケート調査』, 2018年12月21日

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