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両親が2人とも介護が必要になるときを想定しておきたい(老老介護のリスク)

両親が2人とも介護が必要になるときを想定しておきたい(老老介護のリスク)

老老介護の状態には終わりがある

自分の親が老老介護の状態にある人は少なくありません。介護の中で、老老介護は約6割、その中でも夫婦ともに75歳以上の老老介護は30%を突破しています。読者の中にも、両親が老老介護の状態にある人もいるはずです。

老老介護とは、夫か妻のどちらかが、相手の介護をするということです。どちらか一方が要介護状態であり、もう一方は健康に問題がない場合もあります。また、双方が要介護状態にあるものの、どちらか一方は、軽度の要介護であり、なんとか無理をして、もう一方の介護を担っているという場合もあります。

自分の両親が、こうした老老介護の状態にあるとき、自分は親の介護を(ほとんど)担っていないわけです。しかし、現在、主たる介護者になっている、比較的健康なほうの親も、いつかは要介護状態になったり、重い介護が必要になる可能性もあります。多くの老老介護には、限界があるのです。

ある日、一気に2人の介護を担う日がくるかもしれない

両親が老老介護の状態にあって、今のところは、両親の介護には関わっていない場合、そこには大きなリスクがあります。それは、これまで介護はしてこなかったのに、ある日突然、2人分の介護がはじまるというリスクです。その負担は、想像を絶するほどに大きなものになるでしょう。

介護の現場では、実際に、そうしたケースに多数出会うことになります。それまでは、両親が老老介護とはいえ、その子供は、普通に介護とは距離のある生活をしていたのに、急に2人分の介護がはじまって、介護離職を余儀なくされたというような話は、少なくないのです。

そうして急に介護がはじまると、2人分ということもあって、介護をすることになった人は、パニックになります。その状態で、仕事と両立しようとしても、なかなか難しいのが現実でしょう。会社の介護休業制度などを利用しても、それだけでは休みが足りません。そうして介護離職ということにもなってしまうのです。

両親が老老介護の状態にある人は・・・

現在、両親が老老介護の状態にある人は、いまのうちから、少しずつ介護に関わるようにしておく必要があります。また、両親が2人とも認知症になることも想定して、保険や銀行口座に関する情報、近所の地域包括支援センターや介護事業者との関係構築など、進めておく必要があります。

この準備をしておくだけで、介護離職せずに、仕事と介護の両立が成功する確率を高めることができます。逆に、こうした準備をしていないと、いざというときに、本当に困ることになってしまうのです。「いつかはそうなるかな・・・」といった不安があるなら、いまから動いておくべきところです。

受験でもなんでも、将来、確実に発生することについては、早めに準備をしておくことが大きな対策となります。重要なのは、本番の前に、どれだけ事前に準備できているかです。準備なしで上手くいくようなことは、この世界にはほとんどありません。そうした中でも特に介護は、準備がものをいうテーマなのです。

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