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病院からの呼び出しなどで大変な状態は、介護のはじまりに集中する

大変な介護対応

入院から要介護認定まで(典型例)

介護のはじまりは、その多くが、親の入院からになります。「親が入院した」という連絡があり、まずは病院に行きます。主治医とコミュニケーションをとり、色々と書類の準備で疲れます。

そして、病院は治療する場所であり、長期で入院させることはできないと知らされます。家族からすると「もう?」というタイミングで退院させられるのが普通です。ここには、病院の台所事象もあるのですが、そこは知る由もありません(長く入院させると病院が儲からない仕組みになっている)。

この状態で、そのまま親の家に戻しても、生活できません。そこで焦って、病院の医療ソーシャルワーカーなどに相談します。すると、要介護認定というものがあり、それを受けろと教えられます。とにかく言われるがままに、要介護認定に入ります。この段階でケアマネを紹介されることもあります。

要介護認定を受けるまで、だいたい1ヶ月かかります(原則30日ですが、それを超えることもあります)。この間に、書類をやりとりしたり、親の家に印鑑やら通帳やらを取りにいったりと、本当に忙しい1ヶ月です。そしてやっと「要介護2」だとか「要介護3」といった、耳慣れない認定結果を受けることになります。

その混乱は長くは続かない

病院からの呼び出しやら、親の自宅に何かを取りに行ったり、自治体窓口とのやりとりなど、なにかと会社を休むことになります。通常は「親が入院しまして・・・」といった話をして、有給をもらって対応します。

はじめは、上司も同僚も心配してくれます。しかしそれが、3度、4度と増えていくごとに、お互いに気まずい雰囲気になっていきます。忙しい時期だと、上司から「またなの?」といった、心ない言葉を受けることもあります。

そして、5度、6度という具合に、さらに増えていくと「これ以上、会社に迷惑をかけられない」という気持ちが生まれてきます。このような混乱が今後も続くなら、会社を辞めるしかないと考えはじめます。

でも、その状態は長くは続かないのです。家のバリアフリー化が終わり、ケアマネがケアプランを作ってくれるとひと段落します。さらに、デイサービズなども組み込むと、有給を取得するような事態は(ほとんど)無くなります。

「仕事と介護の両立」というテーマで、会社の人事部や、自治体の介護窓口に相談すると、なにかと都合のよい制度を紹介されます。そして、不安は残りますが、落ち着いて、普通にまた会社に勤務できる日がやってきます。

落ち着くまでの期間に差がある

運がよいと、このように落ち着くまで、1〜2ヶ月程度という人もいます。運が悪いと半年といった長さになることもあるようです。ただ、1年間ずっと混乱だったという話はあまり聞きません(入退院を繰り返すと、長期化しますが)。

大事なのは、混乱の時期はずっとは続かないということです。混乱状態のまま、会社を辞めてしまうと、金銭的な余裕がなくなり、本来は受けられる介護サービスを受けないで、自分でこなしてしまったりします。そうすると、自分が直接行う介護の仕事が増えてしまい、再就職もままならない状態になってしまうこともあります。

とにかく、混乱の中で、大事な決断をしないことです。大事な決断は、冷静な状態で、全体を客観的に考えることができるようになってからでしょう。そして、介護を理由にした退職というのは、多くの人が「それだけは、やめたほうがいい」というアドバイスをしているものです。

もちろん、自分の人生は自分で決めるものですから、必ず、こうしたアドバイスに従えということではありません。しかし、介護の初期には、介護に関することはほとんどわかりません。わからないことについて、こうだと考えて決断してしまうのは危険だと思います。
 

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