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介護を理由にして退職する人、しない人;その違いは身体介護と家事の負担にある!

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介護を理由に退職する人の特徴

介護を理由に退職する人と、そうでない人の違いは、単に要介護の度合が高いか、低いかではありません。その決定的な分かれ道となっているのは、身体介護(入浴介助や排泄介助など)と家事を、自分で担っているか、それとも介護サービス事業者(+親族)が行っているかです。

「施設に入れないと、仕事と介護の両立は無理」と考えられがちですが、仕事と介護を同時にこなしている人の8割弱が在宅介護であるという事実は無視できません。

この背景を考察するため、三菱UFJリサーチ&コンサルティングによる調査結果(2013年3月)の結果から、特に介護をする上で作業頻度の高い4つの仕事について、以下に表としてまとめてみます。

介護を理由に退職する人
仕事と介護を両立する人
身体介護をしている;47.3% 身体介護をしている;11.3%
声かけ・見守りをしている;63.1% 声かけ・見守りをしている;42.6%
家事をしている;60.1% 家事をしている;28.9%
買い物・ゴミ出しをしている;69.2% 買い物・ゴミ出しをしている;47.3%

身体介護と家事に大きな差がある

身体介護において、最も負担が大きいいと言われるのが、入浴介助と排泄介助です。さらに食事の準備・片付けを中心とした家事一般を加えて、身体介護と家事を、デイサービスやヘルパー(+親族)の支援を活用することで、どこまで自分で対処しなでよい体制を作るかが鍵になるでしょう。

大事なのは、介護をする上で頻度の高い上記4つの作業は自分以外のプロなどに任せて、逆に作業頻度の低い緊急時対応や金銭管理といった部分を短期の休暇を取得して対応するというスタイルを作ることです。こうすることで、フルタイムの仕事を犠牲にすることなく、介護にも対応できるようになります。

見守りや買い物について

見守りや買い物においては、退職する人と両立する人で、あまり差がみられません(それでも少しはありますが)。ここは、完全に想像になりますが、両立する人は、見守りにおいてはFacebookやLINEといったITを活用したり、買い物においては宅配サービスなどを使うことで、やはり自分の時間を使う部分を減らしているのではないかと思います。

とにかく、介護においては、どこの作業が最も時間を食ってしまうのかを理解して、その部分を自分でやらないという考え方が重要になります。ケースによっては、こうしたことが全くできないこともあるかもしれません。そうした場合は、やはり、施設を検討するしかなくなります。

お知らせ

KAIGO LABは、従業員の「仕事と介護の両立」を真剣に考える企業を応援します!「仕事と介護の両立」を実現するための制度設計にお悩みの場合は、お気軽にご相談ください。専門のコンサルタントが対応します。

※参考文献
・三菱UFJリサーチ&コンサルティング, 『仕事と介護の両立に関する実態調査のための調査研究(労働者調査)』, 厚生労働省委託事業, 2013年3月
 

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