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電気マッサージ器による高齢者の骨折が増えています(注意喚起)

電気マッサージ器

国民生活センターに寄せられている電気マッサージ器による事故

電気マッサージ器は、とてもありがたい存在です。クセになると、ずっと電気マッサージ器に座ってしまうこともあります。こうした電気マッサージ器の国内出荷台数は過去4年増加し続けており、2013年には約195万台も売れたそうです。

近年では、さらに高機能なマッサージ器も増えてきており、家電量販店などに行くときも、ついつい、マッサージ器のコーナーに立ち寄ってしまう人も多いでしょう。日本人が好みそうな機械であり、今後もその発展が期待されます。

しかし、そんなマッサージ器をめぐる高齢者の事故が増えています。誤った使い方による死亡事故まであり(過去にわかっているだけで5件)、注意が必要です。以下、国民生活センターによる報道発表資料より一部引用します。

家庭用電気マッサージ器については、ローラー式マッサージ器のローラー部の布カバーを外して使用したこと等により、衣服が機器のローラー部に巻き込まれて窒息死するという事故が過去に5件発生し、厚生労働省が2008年、2012年、2014年と3回、消費者庁も2012年、2014年と2回注意喚起を行っています。

また、PIO-NET(パイオネット:全国消費生活情報ネットワーク・システム)には、「電気マッサージ器」に関して、「電器店でマッサージ器を買って3日目に圧迫骨折した」「フットマッサージ器を使用していたところ、太ももが内出血した」といった危害に関する相談が253件寄せられており、増加傾向にあります。体の疲れを癒すための家庭用電気マッサージ器ですが、時には大きな事故につながる可能性があります。

電気マッサージ器における事故の特徴について

まず、私たちにとってもっとも馴染みのある、マッサージチェアによる事故がもっとも多くなっています(全体の32.8%)。ここに足専門のフットマッサージャーによる事故(全体の19.4%)も加えると、過半数になります。

事故は自宅だけで発生しているのではなく、約25%が、家電量販店にある展示販売用のデモ機や、宿泊施設においてある電気マッサージ器で発生しています。普段、使い慣れていない人が利用するときは、特に注意が必要です。

電気マッサージ器による事故は、被害者の6割が60歳以上の女性です(全体で見ても、被害者の7割が女性)。これは、女性のほうが骨粗鬆症が多いことに起因しているのでしょう。

骨が弱くなる骨粗鬆症は、国内では約1,300万人がかかっていると言われますが、これを自覚している人は少なく、治療を受けているのは、このうちの2割程度にすぎないそうです。高齢の女性は、電気マッサージ器を使う前に、骨粗鬆症がないかどうか検査をしておくことが必要です。

まさか自分が、まさか元気だった親が、ということは、本当によくあることです。いつまでも若くないという自覚をもって、注意してください。健康のためと思って使った電気マッサージ器に、身体を壊されてしまっては元も子もありません。

※参考文献
・国民生活センター, 『家庭用電気マッサージ器による危害 ‐体調を改善するつもりが悪化することも!特に高齢者は注意が必要-』, 平成28年1月21日

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