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寝返りしやすいマットレスとは?床ずれ(褥瘡)を予防する寝具を考える

床ずれを予防する寝具

床ずれはとても怖い

寝返りがしやすいと、床ずれ(褥瘡)が起こりにくくなります。床ずれとは、身体の一部が圧迫されることで、そこの皮膚に血液が十分に行き渡らなくなり、損傷のような状態になることです。特に、骨が出っ張っていて、皮膚への圧迫が起こりやすい部分(腰、お尻、ひじ、かかと、足首など)が、床ずれの注意ポイントになります。

床ずれは、痛みやかゆみをともなうのですが、高齢者になって皮膚の感覚が失われてくると、悪化するまで気がつかないというケースもあります。床ずれから感染症になると大変です。この感染症が骨にまで広がったり(骨髄炎)、血流にまで広がる(敗血症)と、命の危険性もあります。

また、床ずれは、栄養状態が悪いと、起こりやすくなるようです。高齢者は、一般に、現役世代よりも栄養状態が悪いことも多いので、床ずれのリスクが高いという点についても認識しておく必要があるでしょう。

床ずれの治療はかなり難しい

床ずれを治療するには、その部分にかかる圧迫を下げて、傷口を十分に消毒して感染症をふせぎ、日常生活における栄養状態を改善することしかありません。これは、普段からそうしていれば、床ずれにならないという予防と同じです。

床ずれも、初期段階で発見できれば、圧迫を避ける方法で、自然に治癒するそうです。それでも、皮膚に損傷がみられる場合は、ドレッシング材と呼ばれるパッチ(絆創膏のようなもの)を貼り付けて、治療します。

とはいえ、寝るのは毎日のことですから、治りかけても、しばらく寝ているうちにまた、同じところが床ずれになるといったことも起こります。治療することは可能なのですが、いったん癖になると、対処療法ではなかなか改善しなくなったりもするのです。

ですから、床ずれについては、床ずれになってからの対処療法に期待するのではなくて、予防に注力したほうがよいということになります。予防の方法は、ずばり、頻繁な体位変更(寝返り)です。

床ずれの予防は頻繁な体位変更(寝返り)

床ずれの予防には、1〜2時間に1回といった頻度での体位変更(寝返り)が必要になります。過去には、床ずれ予防には、ウレタン製の柔らかいマットレスがよいと考えられていたこともあったようです。しかし今では、柔らかいと身体がマットレスの中に沈み込んで、寝返りがしにくくなるということから、反発が強い、固めのマットレスが推奨されているようです。

肩こりや腰痛にも、反発の強いもののほうが有効という意見も出てきており、現在は、質のよい眠りのためにも、こうした反発の強いマットレスに人気が集まっています。たとえば、以下のような商品は、高額にもかかわらず、かなり売れているようです(レビューも80件以上ついています)。とはいえ、高額商品になるので、買う場合はケアマネに相談したり、店頭で十分に吟味してからにしてください。

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床ずれの予防で気をつけるべきこと

入浴介助をするときなどに、要介護者の皮膚を観察するようにしてください。皮膚に赤みや変色がみられる場合、そこが皮膚への圧迫が起こりやすい部分(腰、お尻、ひじ、かかと、足首など)であれば、医師・看護師やケアマネに相談して対応を考えるようにしましょう。

要介護者が自分で身体を動かすことができる場合、寝返りを心がけるように伝えて、先に紹介したような、寝返りのしやすい、反発の強い、固めのマットレスの導入を検討しましょう。

また、皮膚への圧迫が起こりやすい部分(腰、お尻、ひじ、かかと、足首など)については、様々なクッションを活用することで、圧迫を下げることができます。車イスなどでも、クッションが大事と言われますが、これも同じことです。
 

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