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アノトデジタルペンを使った介護事業の経営改善(スウェーデンの事例)

あのトデジタルペン

介護現場の負担を少しでも減らすために

いかなる職場であっても、業務報告などの書類仕事は、直接的な価値を生み出すことはありません。ですから、多くの組織においては、少しでも無駄な書類仕事を減らし、合理的な組織経営ができるようにと、様々な工夫がなされてきました。

特に、介護の現場における価値創造は、介護のプロと要介護者の接触においてなされます。ただでさえ、日本では介護のプロの数が不足していますから、介護のプロに無駄な書類仕事をさせておく余裕などありません。

そんなことを考えているとき、スウェーデンにおける介護現場の経営改善事例が動画を見つけました。あるITデバイスの広告なのですが、スウェーデンの介護現場の様子も観察することができて、新鮮です。
 

スウェーデンには介護施設がない?

せっかく、スウェーデンの介護現場に触れたので、スウェーデンの介護事情について、少しだけピックアップしてみます。まず、スウェーデンにおける介護の特徴は「住居における在宅介護」と「介護施設への入所」を分けて考えないところにあります。

原則として、スウェーデンの介護は全て「住居」で行われており、過去には介護施設であったところも、改修されて「住居」として扱われています。この背景には、1950年代に老人ホームが批判され、基本的に在宅介護への方向性が打ち出されたことがあります。

それがさらに、1980年代には「住居」の概念も変化し、介護施設が「住居」として整えられていきました。介護施設だった「住居」は、介護施設だったころよりも個室が広くなり、そこに「家賃」が発生する形に変化しています。

収入が足りない人には、家賃補助が行われることで、対応しています。結果として、スウェーデンからは、介護施設という概念が消えました。これは、社会福祉の基本概念である「ノーマライゼーション」の勝利です。

もちろん、実際には理想的なことばかりではないでしょう。それでも、今の日本で起こっていることと比べると、ため息が出ます。日本では、まだ、特別養護老人ホームに入所できる人とできない人の間に不公平があります。入所待ちをしている人もいれば、ほとんど待たないで入所できる人もいます。

また、介護施設に入れれば、それで要介護者が幸せなのかというと、これもまた議論のあるところです。介護施設での介護は、少なくとも「ノーマライゼーション」とは逆の方向なのです。

※参考文献
・奥村芳孝, 『スウェーデンの高齢者住宅とケア政策』, 海外社会保障研究, Autumn 2008(No.164)
 

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