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フレイル測定が簡単になる?新技術が登場している

フレイル測定が簡単になる?新技術が登場している

フレイルの確認が簡単になる?

フレイルとは、介護が必要になる一歩手前の状態を指しているキーワードです。フレイルであることが確認されたら、要介護にならないように、予防に務めることができます。しかしフレイルであることが見逃されてしまうと、早期の対応が難しくなり、要介護になってしまう確率も上がってしまうでしょう。

このため、フレイルの確認は、日本の未来を左右する大きな問題のひとつなのです。しかし、これまでのフレイルの確認には、歩行速度や握力といった様々な項目の測定が必要でした。ここに新技術が登場したようです。以下、日刊工業新聞の記事(2018年6月29日)より、一部引用します。

住友理工と九州大学、福岡県糸島市は共同で、高齢者の身体的なフレイル(虚弱)の簡易判定を、早ければ今秋にも始める。糸島市内の施設で住友理工の足圧バランス計(写真)を用い、高齢者の重心移動可能範囲を測定して判定に役立てる。(中略)

フレイルの評価基準には「握力低下」や「歩行速度低下」などがあり、フレイル調査の実績と足圧バランス計での測定結果の関連を踏まえ、簡易判定に生かす方針。実現すれば判定期間を大幅に短縮できる。(後略)

背景になっている技術について

住友理工が開発してきたSRソフトビジョンと呼ばれるものがあります。体が接するところの圧力分布を正確に計測するもので、今回のフレイル測定にも活用されているようです。詳細は不明ですが、足の裏の圧力分布と、身体の画像データから、重心の位置をみているものと推測されます。

重心の移動が必要になる特定の動きをしてもらい、そのときの重心のコントロール能力を判定するのでしょう。フレイルの人は、こうしたコントロール能力が衰えている可能性が高いからです。

もちろん、実際のところは企業秘密もあるでしょうし、わかりません。いまのところは、あくまでも簡易測定であり、他の計測の補助データとして使われるにすぎないでしょう。しかし今後は、同様の技術が発展していけば、フレイルの測定はスマホでもできるようになっていく可能性もあります。

こうした健康リスクの測定が、いつでも誰でも簡単にできるようになることは、国の医療費や介護費の抑制に直結しています。また、技術であるため、完成したら輸出産業としても発展していきます。なんとか、今回のニュースにあるような役に立つ技術が、日本から世界に向けて発信されていくことを希望します。

※参考文献
・日刊工業新聞, 『マットに乗るだけ、要介護の危険因子をカンタン判定』, 2018年6月29日

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