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重度まひがあっても、機能回復が見込める可能性が高まっている?日本の新技術に期待したい

重度まひがあっても、機能回復が見込める可能性が高まっている?日本の新技術に期待したい

脳卒中からのまひ、機能回復の可能性

脳卒中などになると、身体にまひが残る可能性があります。そうしてまひが残った結果として要介護状態になっている人は、実際に多数います。こうしたまひは、リハビリによって一部機能が回復することもあります。しかし、多くの場合、その回復レベルは限定的です。

そうした中、脳からの電気信号を受信して、それを活かす新技術に注目が集まっています。こうした新技術によって、まひからの機能回復をはかろうというのです。以下、日刊工業新聞の記事(2017年11月23日)より、一部引用します。

慶応義塾大学理工学部の牛場潤一准教授らは、脳からの電気信号に基づいて患者の装具を連動するシステム「ブレイン・マシン・インターフェース」(BMI)などを用いる総合的なリハビリ治療の研究を始めた。(中略)

脳は電気信号によって体の筋肉を動かすように命令しているが、脳に損傷を受けた患者では脳の活動が不十分のため、体を思うように動かせない。(中略)重度まひの患者にBMIを装着してもらった実験では、手の開閉運動を1日にあたり40回、1時間程度続けると、7割の患者で脳の活性パターンが改善するのを確認した。(後略)

数年以内に実用化される可能性

この新技術は、パナソニックとの共同開発によって、数年以内に実用化される可能性があるそうです。まひに悩む要介護者にとって、また、その家族や介護を担う人にとって、待ちきれない話だと思います。なんとか、開発と実用化を急いでもらいたいです。

今後、こうした脳機能の問題を回避するような新技術は増えてくると考えられます。世界でもっとも高齢化が進んでいる日本、そんな日本のメーカーは、ぜひとも、この分野で世界を制覇していくことを検討すべきでしょう。

介護をする側も、される側も、様々な負担に苦労しています。そうした苦労は、将来の技術開発にとって、非常に重要な情報になります。ただ負担に耐え忍ぶのではなく、そうした負担があることを、少しずつでも発信していくことも大事です。時間はかかりますが、未来はそれで変化していくからです。

※参考文献
・日刊工業新聞, 『重度まひ患者、7割に改善効果 慶大が新リハビリ治療法』, 2017年11月23日

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