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介護ロボット開発・普及推進室!厚労省で発足

介護ロボット開発・普及推進室!厚労省で発足

介護業界全体の生産性向上に向けて

介護のための財源が足りません。現在約10兆円が出ている介護のための公費は、2025年には2倍の約20兆円という試算さえあります。現時点でさえ足りていないのに、ここから2倍ものお金を、そうそう準備できるものではないでしょう。そして足りない公費は、そのまま、介護職の待遇に跳ね返ってきます。

介護職の人数が不足しているというニュースも、頻繁に目にするようになってきています。待遇がよくないのですから当然の話ではあります。しかしこれは、要介護者(利用者)の命に関わる問題のため、放置してはおけません。お金が足りないのに、人も足りないとなれば、打ち手は一つしかありません。生産性の向上です。

介護職の仕事から無駄なものを省き、少しでも生産性が上がれば、同じお金でもより多くの要介護者に対応できます。より多くの要介護者に対応できれば、自己負担もあるため、介護業界に入ってくるお金も増えます。そして生産性が上がれば、必要になる介護職の人数も減らせるため、一人当たりの待遇も改善できるというわけです。

そんな魔法のようなことがあるだろうか?

急に生産性が高まるなどということはあるのでしょうか。答えはYESです。人類史上、急に生産性が高まったことは何度もあります。背景にあるのは、科学です。科学というのは、昔の人からすれば魔法そのものです。ハリーポーッターは、学校で魔法を習っていました。実は現代社会でも、学生は科学という魔法を学校で習っているのです。

介護の生産性にとって、ロボット技術は、大きな希望です。ロボット技術とはいっても、中身は、鉄腕アトムやドラえもんのようなものばかりではありません。センサー技術やITによる生産性の革新的な向上もまた、ロボット技術の一部です。近年、この分野は目覚ましい発展を続けています。

こうした背景を受けて、厚生労働省が2018年4月1日に、介護ロボット開発・普及推進室を発足させました。以下、厚生労働省による発表(2018年3月30日)より、一部引用します(段落位置のみKAIGO LABにて修正)。

老健局内に「介護ロボット開発・普及推進室」を設置するとともに、介護ロボットの開発・普及に関する専門家として老健局参与(介護ロボット担当)に9人を任命します。(中略)

介護ロボット開発・普及推進室の設置に当たっては、厚生労働省内の専門的な知見を有する研究職・専門職・技術系職員や民間企業から採用した技術者を室員に任命するほか、経済産業省との更なる連携強化を目指し、経済産業省製造産業局産業機械課ロボット政策室との省庁間人事交流も行います。

また、老健局参与(介護ロボット担当)の任命に当たっては、工学、介護・リハビリテーションのほか、産業調査、生産性向上の専門家を任命します。(後略)

介護業界の皆様とともに魔法を実現したい

この KAIGO LAB を運営する株式会社 steekstok も、株式会社Lyxisを立ち上げており、ITによる介護離職の防止と介護業界の収益改善を目指しています。また、株式会社abaという、排泄センサーを用いた介護業界の生産性向上を目指す会社に投資をし、お手伝いもしています。以下、株式会社abaの排泄センサー「Helppad」のプロモーション動画になります。

実際には、介護ロボットは、現場にいる介護職を支援することしかできません。あくまでも主役は介護職です。ただ、現場の介護職は、人間として、要介護者(利用者)に接している時間を最大化すべきだと考えています。その他の、特に書類の作成などの雑務は、介護職のやるべき仕事だとは思えません。

介護職の皆様は、できるだけ、なにが無駄で、どこが効率化すれば、より、要介護者と向き合う時間が増えるのかについて、発信していただきたいです。そうした発信が、新たな魔法のタネになるからです。また、介護職以外の人には、そうしたタネをまくことはできないのです。

※参考文献
・厚生労働省, 『厚生労働省における介護ロボットの開発・普及体制を強化します』, 2018年3月30日

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