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紙おむつ、下水道に流せるように?ディスポーザー技術を応用

紙おむつ、下水道に流せるように?ディスポーザー技術を応用

紙おむつの処理は大変・・・

子育てでも、介護でも、紙おむつを使ったことがある人であれば、あの処理の大変さは身にしみていると思います。いちいち捨てていたらきりがないので、まとめて捨てるために保管しておくことが多いのですが、どうしても臭いが気になります。そもそも不衛生であり、感染症の原因にもなりえます。

この紙おむつの処理が楽になれば、日本全体で多くの人が助かるようになるでしょう。衛生的にも、より優れた日本が実現されます。国土交通省は、ここに目をつけたようです。以下、産経ニュースの記事(2018年1月29日)より、一部引用します。

国土交通省は、ディスポーザーと呼ばれる流し台の生ごみ粉砕機の技術を応用し、下水道に紙おむつを流す仕組みの本格的な検討に入る。31日に有識者会議を立ち上げる。使用済み紙おむつの保管やごみ出しを不要にし、高齢者介護や子育ての負担軽減につなげる。実証実験を経て、5年後の実用化を目指す。

新たな仕組みでは、家庭のトイレ内に紙おむつ専用の粉砕機を設置することを想定。有識者会議では紙おむつを下水道に流す場合、下水処理にどんな影響が出るか課題を洗い出すほか、実用化までのロードマップ作りを行う。(後略)

成功すれば、大きなインパクトになる

このアイディアが実現すれば、かなり大きなインパクトになります。まず、育児や介護が、より衛生的になり、負担も減ります。さらに、結構な社会投資になりますから、新たな雇用になったり、企業の収益にもなることで、税収にもつながるでしょう。そしてなにより、この産業は、輸出することが可能です。

日本は、世界でもっとも高齢化している国です。だからこそ、こうした新しい社会インフラが、どの国よりも早く必要とされるのです。そして、しばらくすれば、世界中の国が高齢化してくるわけですから、日本で生まれた高齢化に対応する社会インフラは、世界から求められるようになるでしょう。

とはいえ、課題は山積みです。ディスポーザーのついたトイレ、新たな配管の設計と導入、環境に優しい紙の設計と製造などなど、新たに開発しなければならない技術は実に多様です。大変ではありますが、この紙おむつを捨てられるようにするという企画を推進している国土交通省には、なんとしても頑張ってもらいたいところです。

株式会社スーパー・フェイズを知っておきたい

実は、こうした紙おむつの処理については、鳥取県にある株式会社スーパー・フェイズという会社がずっと前から頑張っているようです。この会社は、使用済みの紙おむつを粉砕し、燃料に変える技術を開発してきました。この分野で、国内外において特許も取得しています。

ただ粉砕して川から海に流してしまうのではなく、粉砕してそれを燃料に変えることができたら、本当に素晴らしいです。社会としての投資は膨大なものになるでしょうが、将来、それが輸出できるのなら、その投資は回収できる可能性が高まります。

本当は「日本では紙おむつが燃料として再利用されている」ということは、東京オリンピックで宣伝できたら最高です。先のニュースによれば、5年後の実用化が目指されているとのことでしたが、なんとか、急げないものでしょうか。

※参考文献
・産経ニュース, 『紙おむつ下水道処理検討本格化 国交省が31日に有識者会議』, 2018年1月29日

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