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ロボット・ポータブルトイレ;こんなのもあるのか!酒井医療「rooma」も検討すべき理由

rooma

排泄介助こそが最大の悩み

在宅介護の悩みで最大といわれるのが入浴介助と排泄介助です。特に排泄は、被介護者によって時間も回数もまちまちですし、その処理にも悩まされます(介護者の63.2%が困っている)。そんな悩みの解消に役立つものとして、以前、TOTOによる「ベッドサイド水洗トイレ」や大和ハウスによる「マインレット爽(さわやか)」をご紹介しました。

水洗トイレや、水洗おむつ的なものよりは安く(定価30万円)、ニオイ対策が万全であり、かつスタイリッシュな商品があります。酒井医療株式会社による「rooma」です。まずは、以下の動画をご覧ください。
 

おむつに頼ると、寝たきりになるリスクが高まる

要介護者は、家族への負担を気にして、ポータブルトイレを使うことをためらうケースが散見されます。ここから、そもそも排泄を我慢するようになったり、おむつの使用を求めることが多くなります。

しかし、まだ自分で歩けるにもかかわらず、おむつを使うと、ベッドから立ち上がる頻度が減り、結果として寝たきりになるリスクが高くなってしまうのです。酒井医療株式会社が、こうした状況に着目するのは、そもそもこの会社がリハビリ機器を事業の主軸としてきたからなのでしょう。

KAIGO LAB編集部が考える「rooma」の改善ポイント

「rooma」で気になるのは、排泄物から水分を取り除くために使う凝固剤(ポリマー)と専用ビニールのランニングコストです。また、排泄物をパックするときに押さなければならないボタンの位置が、要介護者によっては厳しい場所ではないかと思います。

凝固剤が十分に安くなって、ボタンが遠隔で押せたり、タイマーセットで自動化できたりすれば、他の高機能ポータブルトイレと比較しても、かなり良い商品になるのではないかと感じます。

とはいえ、介護におけるトイレ問題が解決するのであれば、ランニングコストも負担できるという家庭や、ボタンを押すのに問題を感じない要介護者にとっては、検討すべき商品でしょう。

「rooma」開発者の強い想いに共感します

ニオイ対策も含めて、機能面はとても大事です。しかし、室内で圧倒的な存在感を示してしまうポータブルトイレの場合、機能面の充実だけではあまりにも不十分です。

ポータブルトイレは、部屋の中で、場所をとります。それは「介護の象徴」のようなもので、要介護者はもちろん、介護者が毎日それを見ることは「ああ、こんな状態になってしまったのだな・・・」という具合に、精神的な苦痛になります。また、誰かが家に訪問してきたとき、そうした「介護の象徴」を見られることも苦痛です。

「rooma」という名前には「room match」すなわち「部屋にマッチする」という意味が込められています。動画を見ていただければわかるとおり、「rooma」からは「介護を、もっと普通のことにする」という強い気持ちが感じられます。これは社会福祉の根幹を担う「ノーマライゼーション」の精神にも通じます。

「rooma」は、ポータブルトイレとしての機能面だけでなく、介護の精神面にまで配慮した商品になっているのです。この流れが、他の介護器具にも波及していくと、とても嬉しいですね。
 

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