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要介護者が転倒した。そのとき、どうする?転倒予防の介護グッズもある

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高齢者にとって転倒は非常に危険

転倒をきっかけとして、そのあと歩けなくなり、要介護度が高まってしまうケースは多くあります。もともと高齢者は転びやすいので、転ぶこと自体を避けるためにバリアフリー化などが大事です。それでも転んでしまうことがあるかもしれません。

自宅で暮らしている高齢者の約3分の1は、年に1回以上転倒するそうです。また、ほとんどの転倒は室内で起こることがわかっています。そのとき、近くに人がいればまだいいですが、人がいない場合は、高齢者本人も、恥ずかしいので、わざわざ家族にそのことを話さなかったりします。

転びやすいとはいえ、転倒自体は、医学的には「正常」なことではありません。つまり、その背景にはなんらかの病気が潜んでいる可能性もあるのです。具体的には、脳内の障害によるバランス感覚の喪失、視力の障害、筋力の低下などです。

ですから、一緒にいないときに、要介護者が転んでいたりしないかは、機会があるたびに本人に聞いておく必要があります。そこで「怪我はしていないから、大丈夫だよ」といった返答があった場合は、転んだ状況を聞き出して、リスクを考え、医師に相談することが大事になってきます。

転倒をして怪我をした場合

もちろん、病院に行かなければなりません。ただ、そのまま病院に連れていくだけでなくて、まずは転倒時の状況をしっかりと理解して、医師に伝えられるようにしておく必要があります。専門的には「アセスメント」と呼ばれる行為で、医師がダメージを疑うべきポイントを絞り込むときに、大事な情報になります。

高齢者によっては、強く打った場所があっても、そこに痛みを感じないこともあります。ですから、どこが痛いかと聞くことも大事ですが、そもそもどのように転んで、どこを打ったのかといった客観的な事実の把握に努める必要があります。

その上で、痛みや腫れ、変形している部分の有無を確認します。患部になんらかの問題がある場合は、応急処置をして、病院にいきましょう。特に捻挫や骨折の可能性がみられた場合は「そえ木」で固定してから移動することになります。固定は痛みを緩和し(内)出血の防止にもなります。「そえ木」としては、傘や文房具、杖、調理器具、雑誌なども使えます。

転倒防止のためにできること

転倒を防止するための施策は、大きく3つあります。それらは(1)バリアフリーなど住環境を転倒しにくい状況に整える(2)筋力の強化などトレーニングに励む(3)転倒防止用の介護グッズを活用する、というものです。

特に、転倒防止用の介護グッズとしては、意外かもしれませんが、靴下があります。高齢者が転倒しやすい理由として「歩くときカカトから着地できず、つま先から着地してしまう傾向がある」と考えられています。ここから「つま先を上に引っ張る構造」をもった靴下が、転倒予防グッズとして販売されています。こうした商品にも、目を配っていきたいですね。

※参考文献
・メルクマニュアル医学百科『高齢者の転倒』
・テルモ『高齢者の転倒予防』
 

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