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介護負担を下げ、睡眠品質を高める!特殊寝台付属品(介護用ベッドのオプション)について

介護負担を下げ、睡眠品質を高める!特殊寝台付属品(介護用ベッドのオプション)について

介護保険の給付対象としての福祉用具

要介護認定を受けると、介護に必要となる様々な福祉用具のうちのいくつかは、介護保険を適用できるようになります。要介護度によっても、この範囲は異なるのですが、介護業界はこれを「給付対象18種目」として扱っています。

では、介護職は「給付対象18種目」を全て正しく認識しているかというと、そうでもありません。18種目とはいえ、それぞれの種目には細かい内訳があり、総合すると、かなりの数の福祉用具があるからです。これらを全て覚えておくのは、なかなか大変なことです。

いかにプロの介護職が優れているからといって、介護をする家族は、介護のすべてを介護職に丸投げすることはできません。自分たちでも勉強をして、介護の負担を少しでも下げるような福祉用具を、率先して考えていくべきでしょう。

そうした中で、今回は、特殊寝台付属品について、簡単にまとめてみます。ここは、要介護者の睡眠品質や立ち座りに関係するところですし、介護の負担に対する影響力も特に大きいと考えられるからです。

特殊寝台付属品とは?

特殊寝台付属品とは、起き上がりが困難な要介護者向けのベッド(特殊寝台)を、さらに便利に使うためのオプションです。要介護者の状態は変化しますから、そうした変化に合わせて、こうしたオプションを選ぶことがポイントになります。

以下、参考文献(中央法規, 2016年)の記述を参考に、KAIGO LAB 編集部が追記した表を示します。なお、ここで示すのは、あくまでも知識のための情報です。実際に特殊寝台付属品を選ぶときは、必ず、ケアマネなどに相談するようにしてください。

マットレス 介護用ベッド(特殊寝台)の背もたれや、足乗せの上下運動に合わせて動く専用のマットレスです。固いもののほうが、弾力性によって、寝返りや立ち上がるときに楽です。しかし、柔らかいほうが、寝ているときに圧力が身体全体に分散されるため、床ずれ(褥瘡)の予防になります。素材もウレタンや水、ゲルなど、豊富です。なお、床ずれには専用の防止器具もあるので、そちらについても考える必要があります。
サイドレール 介護用ベッド(特殊寝台)からの落下を防止する福祉用具です。ベッドの高さを変えても落下が防止されるように設計されています。寝返りや立つときの握りとしての機能も備えていることが多いです。要介護者がベッドから降りたり、ベッドに座ったりするときのために、簡単に折りたためるようになっているサイドレールもあります。
介護ベッド用手すり 介助用バーとも呼ばれ、要介護者の立ち座りに使われます。介護用ベッド本体に固定するものと、サイドレールやフレームに固定するものがあります。回転移動する手すりもあり、要介護者の状態に合わせて最適なものを選ぶ必要があります。グリップ部分についても、商品によって材質や角度の調整範囲が異なるので、ここについてもきちんと考えたいです。
テーブル 介護用ベッドにいる時間が長い要介護者の日々の作業のためのテーブルです。特に、食事をベッドでとる必要がある場合には必須となります。可動式であることがほとんどです。取り付ける場所は、サイドレールだったり、介護用ベッドとは接触しない、キャスターのついたものもあります。
スライディング・ボード 介護用ベッドの上で姿勢を変えたり、ちょっとした移動をするときに、身体の下に滑り込ませる、滑りやすい材質でできているボード(板)です。小さな力で、要介護者の重い身体の移動ができるため、介護者(家族)の介護負担に大きく影響するオプションでもあります。滑りやすい素材のため、その利用については、注意が必要になります。
介助用ベルトなど 介護用ベッドからの立ち座り、乗り移りをするときに、介護者(家族)の負担を小さくするための器具です。介護者の腰につけたり、サイドレールを活用するものだったりと、アイディア商品的なものです。この商品カテゴリとは異なるのですが、広い意味では、体位変換器(テコの原理を用いて、要介護者の体位を変換するための器具)と似た器具も含まれています。

その他の福祉用具や工夫もたくさんある

今回とりあげたのは、正式に、介護保険が適用される福祉用具です。これ以外にも、保険が適用されない器具(サイドレールに乗せるちょっとしたテーブルや、点滴のための支えなど)もあります。

工夫という意味では、100均ショップなどを活用し、独自のオプションを作っている介護者もいます。むしろ、介護保険が適用される範囲だけで介護用ベッドを使っている人のほうが少ないかもしれません。

ほんの少しの工夫が、介護負担の削減効果があったりします。ケアマネなどへの相談はもちろん、家族会もフル活用して、できれば楽しみながら、介護用ベッド周りのオプションを考えてみてください。

※参考文献
・中央法規, 『ケアマネージャー』, 2016年10月号

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