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歯のインプラントに注意!インプラント周囲炎が増えています!

歯のインプラントに注意!インプラント周囲炎が増えています!

歯のインプラント治療とは?

歯のインプラント治療は、虫歯や歯周病によって失ってしまった歯を取り戻す歯科技術です。実際にインプラントをしている人の話を聞くと、完全に自分の歯のように感じられ、そこにインプラントがあるという感覚すらなく、非常に快適という意見が多いようです。

インプラントを少し正確に表現するなら、それは(1)アゴの骨に根として埋め込むネジのような部分=インプラント(2)歯として機能する部分=上部構造(3)インプラントと上部構造を連結する部分=アバットメント、の3つの構成要素からなる、人工の歯です。

アゴの骨に埋め込むというところが、心理的には怖い部分でしょう。しかし、ここに埋め込まれる金属(多くの場合はチタン)は、身体に優しく、優れた強度があり、さらに劣化しにくい(サビにくい)という特徴があります。

インプラント治療をめぐるトラブルも増えている

ただし、こうしたインプラント治療は、保険診療では受けられない点には注意が必要です。自由診療ということになるため、治療費を歯科医が決定できます。そのため、歯科医としても、儲かるビジネスに成長する可能性があるということになります。

同時に、儲かる可能性があるため、十分な技術を持っているとは言い難い歯科医も増えることになります。結果として、トラブルも増えてきているようです。インプラント治療に当たっては、安いからというだけで歯科医を選ばないようにすることが大事です。

インプラント治療のリスクについて、詳しくは、国民生活センターのレポート(PDF)を参照ください。怖がりすぎるのも問題ですが、これからインプラント治療を検討する場合は、自分でもしっかりと勉強しておきたいところです。

インプラントには、快適だからこその怖さがある

きちんとした歯科医によりインプラント治療を行い、インプラントが定着したとします。それでもなお、忘れてはならないのがメンテナンスです。あまりにも快適なので、自分の歯のように扱ってしまい、メンテナンスの意識が薄れてしまうのが怖いのです。

とくに、インプラント治療された人工の歯と、その人工の歯を支えている歯茎のすきまで細菌が増えてしまうと大変です。この細菌によって、人工の歯の周囲が炎症を起こすと、インプラント周囲炎(しゅういえん)になってしまいます。

これは、普通の歯で起こる歯周病(ししゅうびょう)と同じメカニズムで発生してしまう病気です。ただ、インプラント周囲炎は、歯周病のときとは異なり、出血や痛みをともなわないことが多いことから、進行してしまっていても、本人が気づきにくいという特徴があるのです。

さらに、歯周病よりも進行の速度が速いことから、気がついたときには、アゴの骨を失うほどの状態になっていることもあるようです。こうなってしまうと、根本的な治療がなくなってしまうため、長期にわたって不自由を強いられることになってしまいます。

インプラント周囲炎を避けるために必要なこと

日本歯周病学会の調査によれば、インプラント治療を受けて3年以上という人のうち、約10%がインプラント周囲炎でした。また、この病気になる前の段階にある人までを含めると、4割以上の人がそれに該当するという報告がなされています。

このインプラント周囲炎を避けるためには、専門の歯科医による定期的なメンテナンスが大切になります。これにより、埋め込んだ人工の歯やその周囲にある汚れを除去しないと、大変なことになってしまいます。

介護の場面でも、要介護者が、過去にインプラント治療をしていないか、認識しておく必要があります。仮に、インプラント治療の過去があるなら、インプラント周囲炎を疑いつつ、歯科医に相談をすべきでしょう。

とにかく、インプラント治療の費用というのは、はじめの治療費だけでなく、こうした定期的なメンテナンスの費用までも含めて考えておかないとなりません。インプラント治療を行うときは、歯科医に、メンテナンスの頻度とその費用についても、忘れずに質問するようにしましょう。

※参考文献
・日本歯科医学会編, 『歯科インプラント治療指針』, 平成25年3月
・FACTA, 『「インプラント治療」が日本から消える!』(2012年12月号)
・独立行政法人国民生活センター, 『歯科インプラント治療に係る問題 -身体的トラブルを中心に-』, 平成23年12月22日
・NHK NEWS WEB, 『インプラント治療後3年以上 40%余にあごの骨の病気や炎症』, 2016年11月8日

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