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まさか!高級老人ホームにひそむ「大きなリスク」とは

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与えることは、奪うこと?

それなりにお金に余裕のある被介護者の場合、高級老人ホームへの入所を検討することになるかもしれません。ただ、介護業界では、高級老人ホームには、ひとつ大きなリスクがあると「噂」されています。

それは「至れり尽くせり」のサービスが受けられる高級老人ホームに入った被介護者は、認知症になりやすいというものです。これはあくまでも、介護業界で語られる「噂」であって、統計的な事実が認められているわけではないので、注意してください。

介護業界のプロたちによれば、じつは「至れり尽くせり」なのがよくないと言います。被介護者が、がんばれば自分でできることも、ヘルパーにやってもらえる環境というのは、被介護者の「自発性」を阻害するという仮説です。被災地における「生活不活発病」と構造が似ていますね。

「与えることは、奪うこと」という言葉があります。ずっと補助輪をつけていると、乗れていた自転車にも乗れなくなってしまうのが人間ということなのかもしれません。

介護の基本的な考えかた

介護の基本的な考え方は、被介護者が自分でできることは、できるだけ自分でやってもらうというものです。介護のねらいは、自立です。少しでも自立していられる期間を長くするために、衰えを予防するのが介護の目的です。それでも、自分でできないことが増えていくのが被介護者の現実ではあります。

それでも介護の現場にいるプロたちは、被介護者がモタモタとしていたとしても、安易にそれを助けたりはせず、できるかぎり自分でできることを奪わないようにしているのです。こうしたプロたちのノウハウの量には、本当に驚かされます。

被介護者が高級老人ホームに入れるのなら、介護者としては、色々な意味で安心です。ただ、今回述べた介護業界の「噂」にもなんらかの示唆があるとすれば、たとえ高級老人ホームに入ったとしても、自分でできることは、できるだけ自分でやるといった配慮が必要になるということです。

高級老人ホームの経営者だってバカじゃない

もちろん、高級老人ホームの運用者たちも、この「噂」を知っています。なので、サービスも単純な「至れり尽くせり」にならないような工夫をしていると言います。

KAIGO LAB編集部が見学した高級老人ホームの場合も、この「噂」を知っていました。その高級老人ホームは、知的刺激にあふれていて、認知症対策も万全という状態でした。見学者たちは「いまからでも、自分が入りたい」という感覚をもったほどです。

とはいえ、まだこうしたことに配慮のない高級老人ホームもあるでしょう。そこは、介護者として、しっかり見極めていきたいものですね。

 

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