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特別養護老人ホームの入居待ち;介護難民にならないためには、◯◯を利用する

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特別養護老人ホーム(特養)には入れるのか?

特別養護老人ホーム(特養)は、民間の老人ホームよりもずっと費用が安く、かつ、退所させられる条件が厳しくないため、要介護者にとっては(ほぼ)終の住処となるところです。

しかしだからこそ、特養の入居待ちは、公式発表で50万人超え、本当は入りたいのに「あきらめざるを得ない人」も入れると100万人規模とも言われます。「あきらめざるを得ない人」とは、要介護の度合が特養に入るには低いとか、待ちきれずに高い入居金を納めて民間の老人ホームに入った人などです。

結果として、特養の待ちは、2〜3年という状況であり、今後はさらに悪化する可能性もあります。先に記事にしたとおり、現在、政府は特養を増やすという方針を打ち出してはいますが、この方針で特養の空きが増えるかというと、にわかには信じがたい状況です。

現実的な裏技;介護老人保健施設(老健)で待つ

特養にあきがなく、かつ、民間の老人ホームに入居するだけの資金がない場合は、どうすればよいのでしょう。在宅での介護も限界というとき、そうした状況になれば、親であっても、殺意すら生まれてしまうという経験をした介護者は多いです。現実に、そうした悲しい事件も起きています。

もし、そのような極限に近い状態になってしまったら、ケアマネ経由で、介護老人保健施設(老健)の支援相談員に会ってください。老健とは、本来は3ヶ月程度、退院直後などに短期的に入所し、集中的なリハビリを受けることで、在宅介護に戻すことを目的とした施設なのです。

しかし老健は、実質的には、在宅介護が難しくなった要介護度の高い人(要介護4〜5)が、特養の空きを待つ場所になっています。文脈としては、短期入所の予定だったが、経過が思わしくなく、在宅介護に戻せる状態になっていないから、長期の入所もやむをえないという形です。

もし、老健の入所中に、本当に回復したら、それは老健本来の目的ですし、皆がハッピーです。しかし、要介護度の高い人の介護を体験したことがあれば明らかですが、それは可能性としては非常に低いものです。

介護難民にならないために

老健も、それぞれに特色があります。入居期間の制限がかなり厳しいところもあります。そこはケアマネと相談しながら、最悪は、複数の老健の間で入所、退所を繰り返すような形式となることもあります。それでも無理な在宅介護からは解放されます。

こうしたとき、老健の支援相談員や特養の生活相談員などには、嘘をつかず、正直に状況を話すようにしたほうがよいと思います。印象論にすぎませんが、支援相談員や生活相談員は、一般人よりもむしろ正義感の強い人々です。彼らは、国や自治体が押し付けようとする理想ではなく、介護に苦しむ人々の現実に寄り添ってくれるように感じます。

本当に無理なときは「助けて」と言うことが大事です。一人で抱え込むには、あまりにも辛すぎるのが介護です。マスコミでは、嫌なニュースが流されることが多いですが、辛い仕事に立ち向かう介護業界の人々は、基本的に善人が多いです。
 

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